2012年06月23日

国際弁護士 (14) 逆境を生き、人の10倍働くプロフェッショナル

 この連載では、1988年に東京大学法学部を卒業後、公認会計士、弁護士、USCPA  ( 米国公認会計士 )、ニューヨーク州弁護士の日米4資格を持つ外資系法律事務所の内海英博氏の伝記をお届けしています。

 20代前半に、サラ金から生死を迫る返済に追われる過酷な日々から不死鳥のごとく蘇り、弁護士資格を取得し、ニューヨークに留学し、世界を相手にビジネスを展開する弁護士となった、人の心を魅了せずにはいられない人物がいます。最終回です。

 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
 総合法律事務所とはどんなところ?

 比較的大きな法律事務所のことをローファームといいます。税金など特定のジャンルに特化したブティック型の法律事務所に対して、ジャンルを特定せず、あらゆる法律に関する依頼に対応する百貨店型の法律事務所です。

 ただし、大規模総合法律事務所の門をたたくクライアントの大半は大企業をはじめとする企業であり、したがって個人の依頼を受けたり刑事事件に関与したりというケースはあまり多くありません。

 “企業活動のあらゆる局面において法律事務サービスを提供できる”
というのが大規模総合法律事務所の特徴です。

 大規模総合法律事務所がどういう世界かを語る場合、アメリカの例から話したほうがわかりやすいと思います。アメリカは自由競争社会であり、典型的なピラミッド社会です。

 70万人を超える弁護士がいるといわれていますが、大規模総合法律事務所に入り、競争を勝ち抜いて 「パートナー」 と呼ばれる地位を獲得した人たちは、弁護士の世界のメジャーリーガ−、あるいはピラミッドの頂点といってよいでしょう。

 アメリカはまた情報公開が進んだ社会ですから、ローファームのランキングがインターネットで公開されています。同時に、ロースクール (大学院的な位置づけ。3年間で終了 ) のランキングもあります。

 ランキングの高いロースクールを優良な成績をおさめて卒業した人でないと、ランキングの高いローファームにはまず入れません。

 アメリカの場合、ロースクールを卒業すれば、司法試験に受かることは比較的簡単 ( 合格率50% ) なのですが、このランキングの高いローファームに入社するのは非常に難しいのです。

 トップ20クラスの新人採用はたった50人程度 

 アメリカでロースクールを卒業する人は、1年に何万人単位でいます。

 これに対して、大手ローファームが毎年採用する新人弁護士はおおむね50人程度。トップ20クラスのローファームに入れる数は1年にせいぜい1000人にすぎませんから、相当な競争率です。

 この難関を突破して総合法律事務所に入れたとしても、いきなりメジャーリーグ並みの待遇を得られるわけではありません。7〜8年間はアソシエイトとして経験を積みます。

 この段階は、いわばメジャーリーグ入りをめざす1A〜3Aクラスです。その中で実力を認められた人だけがパートナーに昇格し、以後の収入を保証されます。

 一方、パートナーへの道を絶たれた多くの人たちは、その時点で事務所を去らなければいけません。彼らに残された選択肢は多くの場合、別会社に移るか、企業弁護士になるか、独立して開業するかのいずれかです。

 そういう意味で、実に単純明快な競争社会なのです。全米1,2位を争うファームとして定評のある クラヴァス・スウェイン・ムーア ( Cravath, Swaine & Moore ) の場合、パートナーの数は約80人です。

 一方、所属弁護士の数は、毎年新人が入り、出ていくもいるという新陳代謝を繰り返したうえで500人を超えていますから、パートナーになれる確率は10分の1ないし20分の1以下といっていいでしょう。

 大手ローファームのパートナーは年収2億円 

 パートナーの平均報酬ランキングで ワクテル・リプトン ( Wachtell, Lipton, Rosen & Katsz ) は2位以下を大きく引き離したトップにあり、約4億円です。

 この平均報酬ランキングの数字は、まだアメリカの景気が好調な頃のロー・ドット・コム ( http://www.com ) のデータからの引用です。ちなみに私がアメリカで所属したのは サリヴァン&クロムウェル ( Sullivan & Cromwell ) というローファームです。

 ここのパートナーの平均報酬はロー・ドット・コムによると約2億1500万円で、第4位です。

 ざっくりとした言い方をすれば、アメリカの場合、厳しい競争を勝ち抜いてトップクラスのローファームでパートナーの地位を獲得すれば、2億円前後の年収が保証されています。だからアーリー・リタイアメントの生活も可能になってくるわけです。

 一方日本では情報公開という点でアメリカに遅れをとっており、オープンにされた平均収入等のデータがないのが現状です。

 業界内で収入に関して周知の事実となっているのは、大学在学中に司法試験に受かり、司法研修所を出てすぐに大手総合法律事務所に入った人のスタート年収くらいでしょう。それにしても1000〜1500万円と、大きな幅があります。

 年齢でいうと、24〜25歳で年収1000万円はあるわけですから、一般企業と比べたら破格の水準ではあります。

  料金体系はタイムチャージ制 

 依頼者が弁護士に対して払う料金というと、日本弁護士連合会の規程 ( 報酬等基準規程 ) にもとづいて着手金があって成功報酬がある、と2本建ての料金体系だと考えられがちです。

 もちろんその報酬システムも残っていますが、大手総合法律事務所の場合、タイムチャージ式の料金システムになっているところもかなりあります。これはアメリカのシステムの影響によるものです。

 例外はたくさんありますが、基本は、当該案件の解決に向けて有効に使った時間 = 「 請求時間 ( billable hours )」 です。ロスタイムはカウントしないので、必ずしも消費した時間とは一致しません。

 これに 「 時間単価 」 を掛けますが、その金額は担当弁護士の年次・キャリア等によって異なります。大雑把にいえば、最低2万円前後からです。

 着手金、成功報酬の2本建ての料金体系と比較していちがいに高いとは言えませんが、解決に時間がかかる難しい案件はそれだけ高額の料金になってしまいます。そのため、個人よりも大企業からの依頼が多くなるのです。

   夏季休暇も1日しか取れないハードワーク  

 私たちの日常についてですが、1日当たり最低10時間、びっしりと問題解決に向けて頭を働かせるのが私たちの仕事です。

 クライアントからいつ相談が持ち込まれるかわかりませんから、前もって休暇の予定を決めることもなかなかできません。直前になって依頼の電話が鳴れば、その時点でバカンスはキャンセルになることもあります。

 私の2002年の夏季休暇も1日しか取れませんでした。アメリカのローファームの弁護士は “ バカンスはバカンス ” と割り切って長期休暇を楽しんでいましたが、日本の法律事務所の弁護士はなかなかそうはいかないのです。

 極端なことを言えば1年365日、息抜きが出来る日はめったにありません。平均12時間近く働いて、なおかつ週末もオフィスに出かけたり、自宅に持ち帰って仕事をしたり。

 残業という概念ははなからありません。とにかく回ってきた仕事を効率よく解決するのが私たちに与えられた命題です。

 そういう生活を苦痛に感じるようになったら、この世界から脱落していくしかありません。脱落したくないから、毎日10時間以上頭をフル回転させる日常を続けていられるのだと思います。

 どんなに疲れていても、体調管理にしっかり努め、睡眠時間をきっちりとって翌朝にはベストの体調にもっていく。この意味でも私たちはプロ野球選手と同様のシビアな自己管理能力が求められます。

 競争社会に身を置くということは、 「走り出したら止まれない」 ということです。そういう覚悟ができていて、気力・体力が続く人だけが生き残っていける世界なのです。

 さて、私が今の法律事務所に入ることが出来た理由は弁護士資格のほかに公認会計士資格を持っていたことがひとつの要素だと思います。

 弁護士は法律の専門家ではありますが、税法面にうといというのが一般的だからです。
「 税法との兼ね合いでクライアントに最も有利になる解決策を提案していく 」
というのが私の最大の特徴になっています。

 私が帰国してから10か月の間に、50件ほどの案件にタッチしてきましたが、ほとんどの案件が税務・会計の知識を必要として、それにほかの法律がからんでくるような仕事です。

 私が持っている日米4資格のうち、実際に現在の仕事で役立っているのは日本の弁護士資格と公認会計士資格です。

 また日本の会計制度は国際的な制度の後追いになっているので、米国公認会計士資格をもっているということから私のところに依頼が持ち込まれるケースもあります。

 米国の弁護士資格に関しては、基本的に当事務所の場合、日本の法律を対象にしており、アメリカの法律知識にからむ場合は現地の弁護士に依頼して解決をはかっています。

 しかし、これも信用という面では役にたってくれていると思います。税務・会計が関係するジャンルのほか、英語を使う仕事も私の得意領域で、海外とのやりとりは日常的で、海外業務比率も約半分を占めています。

 最近の司法試験制度では若年者優遇措置ができて、大学在学中に司法試験に通る人もめずらしくなくなってきました。そういう激烈な競争社会では、自分を高く売るマーケティング戦略は不可欠なものになってきます。

 それが私の場合、税務・会計に強くなるというものだったのです。 
 
 (終わり)



  『 日米資格4冠王が教える 人10倍仕事をやり抜くメンタルトレーニング 』 内海英博著 ) 


 『 日米資格4冠王の超スピード学習法 』


posted by ヒデキ at 19:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 国際弁護士  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月16日

国際弁護士 (13) 逆境を生き、人の10倍働くプロフェッショナル

 この連載では、1988年に東京大学法学部を卒業後、公認会計士、弁護士、USCPA  ( 米国公認会計士 )、ニューヨーク州弁護士の日米4資格を持つ外資系法律事務所の内海英博氏の伝記をお届けしています。

 20代前半に、サラ金から生死を迫る返済に追われる過酷な日々から不死鳥のごとく蘇り、弁護士資格を取得し、ニューヨークに留学し、世界を相手にビジネスを展開する弁護士となった、人の心を魅了せずにはいられない人物がいます。

 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

  “ できる人になるための7つの習慣 ”

“ できる人 ” になるための留意事項を以下に列記しておきます。

 @ 自己投資こそ最大最良の投資

 本当のその道で人より抜きんでたいならば、自己投資にお金と時間を惜しんではいけません。

 お金も時間も限りがある以上、投資効率の高い順に投資していく必要はありますが、自己投資のお金を惜しみ、預金通帳を見て少しずつ残高が増えていくことに生きがいを見い出しているようでは、その道に抜きんでることなどできません。

 企業でも、現在の設備のみに満足して新規投資を怠れば、ジリ貧になることは目に見えています。稼いだお金の何割かを自己投資に回し、将来、自己投資した額の何割かのリターンを得られれば、十分元はとれるという発想が大事です。

 世の中には、自己投資にはお金と時間をおしまない人もたくさんいます。そういう人と勝負をする以上、それ以外ではよほど飛びぬけたものを持っていない限り、自己投資を惜しんでいては同じ土俵にすら立てません。

 資格試験に挑戦する場合も、教材費を惜しんでいてはいけません。自分の目標に本当に価値があるものなら、教材費程度のお金は資格取得後、ただちに回収できるはずです。

 たとえば、司法試験に1年合格が遅れれば、1年早く合格していれば獲得できたはずの年収分を失うのと同じことなのです。

 教材費が年収分以内で、それを使うことにより合格が1年早まる可能性があれば、その教材を購入する価値があるということです。私はそう考え、教材費への投資は惜しみませんでした。

 一般に投資という場合、自己投資 ( 健康に関する投資を含む ) については思い至らず、株や金融商品への投資についてばかり考えがちですが、自己投資が最大かつ最良の投資になることが多々あります。

 A オリジナルの感情コントロール方法をみつける
    

 願望達成のためには、自分の感情をいかにコントロールするかが大切です。自分の感情をうまくコントロールできなければ、惰性や本能 ( ネガティブな自分 ) に流されてしまい、真に必要なことにエネルギーを集中できなくなるからです。

 自分の定めた目標に対してやる気を維持させるためには、簡単にできるモチベーションアップの方法もあります。

 私の場合は貼り紙をする、カード化して繰り返し目を通す、チェックリストを作成して定期的に自己診断する、といった方法が有効でした。

 B 常になにかから学ぶ姿勢を持つ

 たとえば、スピーチ一つとっても、自分がしゃべるときはその人のスピーチ法のどこを採り入れたらよいか、どこを反面教師にすればよいかを考えながら聞くと、いくらでも学ぶことはあります。

 ただボーっと聞き流したり、話の内容のみを興味本位に聞いている人に比べると、長期的には雲泥の差が出てきます。学ぶ材料はどこにも転がっています。要は学ぼうとする姿勢があるかどうかです。

 C 向上心が湧いてくる環境を選ぶ

 周りの環境によって自分の器が決められる場合も多いので、切磋琢磨すべき環境を選ぶことも大事です。
勉強するときは、勉強熱心な受験生が多く集まる図書館にあえて出かけていって勉強すると、ヤル気を刺激されることが請け合いです。

 D ライバルに感謝し、英雄の長所を手本に

 ライバルの存在は、優柔不断な心を振り切り、成功に向けて第一歩を踏み出すためのまたとない跳躍台となります。よきライバルがいれば、その人に感謝しましょう。

 司法試験のための予備校に通っていた私は、成績優秀者が貼り出されると、常時トップクラスにいる人の名を自然と覚え、ライバルと目して 「 次は上に行くぞ 」 とヤル気を燃やしたものです。

 顔と名前の一致しないライバルに感謝しています。

 また、自分がそうなりたいと思えるような人物を選んで手本とすることも大切です。
 「 優れた人はみな英雄崇拝者である 」 という言葉があります。

 クリントン元大統領は、J.F.ケネディ大統領の崇拝者で、若いころから目標にしていたそうです。

 E 真の安定は自分で勝ち取るもの

 安定は、組織や他人から受動的に勝ち取るものではなく、自分でつくり出すもの、勝ち取るべきものです。崩れかかった終身雇用制に寄りかかっていては安定など得られるはずがありません。

 いい大学を出て、いい会社に就職すれば安定した人生を送れる。そんな常識はもはや通用しません。いい大学を出て、いい企業に就職できたとしても、それだけで満足して自分の能力を磨くことを忘れてしまえば、現在のポスト、収入すら危うくなります。

 ヘッドハンティング会社から声がかかり、元の企業から慰留されるような人は、それだけ能力を磨き、抜きんでているということです。彼らは自分の手で真の安定を勝ち取っているのです。

 F 努力によらない利益はかえって危険
 

  道具の使い方を知らない人は、どんないい道具を与えられても、使い方を誤ったり、うまく使いこなすことができません。みずからの努力によらずに相続などで資産を得た場合、ときにはそれが身の破滅を破滅を招くもとになることがあります。

 巨富を得たがために、向上心を失ってしまい、身の破滅を招いた例は枚挙にいとまがありません。

 ( つづく ) 



  『 日米資格4冠王が教える 人10倍仕事をやり抜くメンタルトレーニング 』 内海英博著 ) 


 『 日米資格4冠王の超スピード学習法 』

posted by ヒデキ at 23:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 国際弁護士  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月13日

国際弁護士 (12) 逆境を生き、人の10倍働くプロフェッショナル

 この連載では、1988年に東京大学法学部を卒業後、公認会計士、弁護士、USCPA  ( 米国公認会計士 )、ニューヨーク州弁護士の日米4資格を持つ外資系法律事務所の内海英博氏の伝記をお届けしています。

 20代前半に、サラ金から生死を迫る返済に追われる過酷な日々から不死鳥のごとく蘇り、弁護士資格を取得し、ニューヨークに留学し、世界を相手にビジネスを展開する弁護士となった、人の心を魅了せずにはいられない人物がいます。

 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

  “ 自己鍛錬のための4つのステップ ”

ここで、自己鍛錬を継続させるためのポイントを列挙しておきます。

 @ 平均的に努力する

 「 ムリ、ムラ、ムダを排除すべき 」 とはよくいわれることです。平均的に努力することは、これらの排除につながります。

 たとえば、ある日の学習時間が14時間で、次の日はまったく勉強していないというより、2日間とも7時間ずつ学習するほうがムリ、ムラ、ムダがありません。

 それが自分のリズムをつくることにもつながります。単調かもしれませんが、慣れるとそのほうがかえってラクに継続していけます。

 A 単調な自己鍛錬こそ大事

    偉大な業績は自由奔放さから生まれることは少なく、おもしろみのない、計画された単調な自己鍛錬から生まれることが多いものです。

  成功するためにはなにか破天荒なことをする必要があると錯覚しがちですが、伝記や金言集に紹介された事例を見ると、成功者の大半はコレと決めた一つのことを単調に、しかし執念のごとくやり続けた人です。

 それがあまりに単調であったがために、ほとんどの人はそこまで続けられません。だから、成功者、すなわち願望達成者は常に少数で、その途上において
 「 あいつは異常だ、おかしい 」 と変人扱いされるのです。

 単調さに耐えるためには、自分のリズムをつくり、それを崩さないことが大切です。単調さも慣れてくればそれほど苦痛には感じなくなります。それだけ精神が強化されたということです。

 私は司法試験の受験生時代に、午前中に3時間の勉強をしたあと、昼食をとってから昼寝を1時間半、それから3時間勉強してまた夕食。また、1時間半の仮眠をとってから4時間勉強するというリズムを崩しませんでした。

 最初のうちこそ、ほかの人たちが遊びに出かけているのがうらやましくて仕方なかったものですが、慣れるにしたがい、そういう気持ちが起きなくなりました。人は人、我は我。

 自分がコレと決めたことを単調に (着実に) やっていくうちに、他人の行動に引きずられなくなります。自己鍛錬とはそういうものです。孤独といえば孤独、でも人生にはこういう孤独が必要な時期もあるのです。

 B 常に意識して前向きな姿勢を保つ  
 
  物事を悲観的にとらえるのは、自己防衛本能にもとづいた、人間の生まれもつ性分ですが、これも克服することができるものです。 「 悲観的 」 の対局は 「 楽観的 」。

 しかし楽観的というと語弊があるので、
 「 あきらめず、努力をいとわない、前向きな姿勢 」 と言い換えておきましょう。
 
 ネガティブとポジティブの関係で述べたことと重複しますが、人は普通の状態では、あきらめやすく、努力を嫌い、常に後ろ向きです。ですから、意識して前向きな姿勢を保つ必要があるのです。これも、自己鍛錬の基本です。

 ロジャー・クレメンスという偉大なメジャーリーガ−がいます。40歳になった2002年のシーズンオフにヤンキースと1年契約を結びましたが、こんなコメントを出しています。

 「 毎年思うことだけど、今年もすばらしい1年になるんじゃないかと期待しているんだ。 」 40歳といえば、もはやメジャーリーグでも最長老の歳であるにもかかわらずです。

 なのに彼はいっさい不安を口にしていません。ともすれば不安になりがちな自分を、意識して前向きにもっていっているのだと思います。

 C 劣等感を持てる人はハッピー
 
 劣等感を持てる人はある意味、幸せです。劣等感をバネに、 「 なにくそ! 」 と向上心を持つことができるからです。

 逆に優越感を持つようになると、独善に陥るようになってしまいがちです。どちらが自己鍛錬につながるかは明白です。

 劣等感に押しつぶされすぎてはいけません。行動のバネ、モチベーションアップに活用するように自分をコントロールすればいいのです。

 20代前半の私は、周囲の人たちが華々しい活躍をしているなか、劣等感にさいなまれていました。近所の人たちの蔑しむような目がつらくて、こそこそ卑屈に行動していました。

 しかし、 「 司法試験を突破するんだ 」 「 国際派弁護士をめざすんだ 」 と、願望が明確になっていくにつれ、そうした負の感情は私にエネルギーを与えてくれました。

 劣等感を持つこと自体、恥じることでもなんでもありません。自分と周囲を比較して客観的な判断ができているということです。劣等感はあなたの強い味方になってくれます。

 「 欠点をなくすチェックリスト 」 作成術

 欠点や弱点のない人間はいません。来た球に瞬時に対応して右に左にジャストミートの強い打球を放つイチロー選手のような打者にも、どこかしらヒットしにくいゾーンや球種があるものです。

 欠点は欠点として、長所を伸ばす。それも一つのやり方です。しかし、欠点を克服することができれば確実に自分の殻や限界を打ち破れます。

 欠点の克服から逃げていても、必ずいつか直さざるをえなくなるときがきます。ですから、気づいた時点で欠点は早めに退治しておくことです。

 そして、メンタルトレーニングの重要性に気づいてからは、
 「 自分の欠点をカードに洗いざらいメモしていき、改善できたか否か、定期的にチェックする 」 ことを課しました。
 行動面、計画面、感情面、思い込み、全方位的に欠点のリストを作ってカードにするのです。 要改善ポイントは300を超えました。

  自分で自分のアラを探し出す、というのは精神的につらい作業です。しかし、そうやって欠かさず自分の行動をみつめ直すことで、精神力の強化ができたと思っています。

 “ ムリなく続く 「 目標達成 」 のためのチェックリスト ”

 要改善ポイントとは別に、私は目標達成のためにとくに必要だと思った項目を書き出したチェックリストをつくり、毎晩寝る前にそれが守れたかどうかチェックすることを日課としていました。

 どうしても必要な10項目にしぼり、チェックするようにしました。

□  目標について考えたか
□  目標達成について確固たる自信をもっているか
□  自己暗示をしたか
□  精神は安定していたか
□  楽天的であったか
□  誠実であったか
□  行動的であったか
□  創造力を働かせたか
□  時間を有効に使ったか
□  執念をもったか

などです。こうしたチェックリストをもとに、自分が間違っていると思ったら、照れくさいのなんのと言い訳せず、すぐに改めることです。

 すぐに気持ちを切り替え、間違いを改めることができるようになれば、特別な存在、つまり成功を手にする可能性の高いポジティブな人間になれるということです。普通の人は、なかなかすぐには改められないものです。



  『 日米資格4冠王が教える 人10倍仕事をやり抜くメンタルトレーニング 』 内海英博著 ) 


 『 日米資格4冠王の超スピード学習法 』


 
posted by ヒデキ at 22:17| Comment(2) | TrackBack(0) | 国際弁護士  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月03日

 国際弁護士 (11) 逆境を生き、人の10倍働くプロフェッショナル

 この連載では、1988年に東京大学法学部を卒業後、公認会計士、弁護士、USCPA  ( 米国公認会計士 )、ニューヨーク州弁護士の日米4資格を持つ外資系法律事務所の内海英博氏の伝記をお届けしています。

 20代前半に、サラ金から生死を迫る返済に追われる過酷な日々から不死鳥のごとく蘇り、弁護士資格を取得し、ニューヨークに留学し、世界を相手にビジネスを展開する弁護士となった、人の心を魅了せずにはいられない人物が、日本にはいます。

 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

  “ 大げさに考えない、完全主義は捨てる ”

 何かをやろうとするときは、大げさに考えず、簡単にすますよう考えることです。そうすると、とりあえず一番大事だと思うことをやるようになります。大げさに考えると完全主義に陥りやすくなり、かえって身動きがとれなくなります。簡単にすまそうとしても、実際にやっていくうちに、やるべきことがいろいろ出てきます。

 はじめから大げさに考えると、なにが一番大事であるかを見失い、あれもこれもと手を出して、収拾がつかなくなってしまいます。

 まじめな人ほど、完全主義に陥りがちです。完璧を期すことは悪いことではありませんが、物事の取っかかりにあたっては、意識して完全主義を排除することです。これも大事な自己コントロールの一つです。

 完全主義には、次のように行動を妨げる大きな欠点があります。

 ● 失敗を恐れるあまり、せっかく立てたビジョンを実行することが億劫になってしまう。
 ● たとえ実行に移せたとしても、途中で少しでもうまくいかないことがあった場合、イヤになって長続きしなくなる
 
  “ とりあえず ” がキーポイント

 完全主義は、行動のブレーキになることはあっても、アクセルにはなりません。とりあえずやってみないことには、どこを修正すればよいのかわかりません。人生はいつ幕が降ろされるかわからないという意味で、椅子取りゲーム的な要素もあります。

 いつ、 「 ハイ、そこまで 」 という号令がかかるかわかりません。

 「 とりあえず、今できる努力を全部やる 」 という姿勢が大事です。

 「 もっとやる気が出てから実行しよう 」 
 「 もっとよい考えが浮かんでから実行しよう 」
 「 今日は体調が悪い。体調がよくなってからやった方が能率が上がる。 」 

 言い訳を考えて先延ばししていてはいけません。それはすなわち、ネガティブ心理の暗躍なのです。

 計画自体はまだ不完全と思っても、方向さえしっかり決まっていれば間違いなくゴールに近づけます。不完全だと自覚したうえで、修正の方向を探りながら行動に移ることです。最初は考えていたことの2割くらいできればよしとしましょう。

 そう思っていれば、ヤル気は出てきます。モチベーションは自ら高めていくしかありません。

 人はとかく期限を切られない限り、物事を先延ばしにしがちです。それが普通であり、先延ばしにしないためには特別な心理状態に自分をもっていく必要があります。

 よい考えが浮かばないなら浮かばないなりに、体調が悪いなら悪いなりに、それがいまの自分の実力なのだと自分に言い聞かせ、行動に着手してみる。ポジティブに生きるとはそういうことだと私は思っています。

 完全主義者の最大の欠点は、 「 失敗を恐れる 」 ことです。そして、その欠点に本人が気づいていないことです。失敗はたしかに恰好悪いかもしれませんが、一度や二度の失敗くらい誰だってします。

 失敗しても成功するまでやり続ければよいだけのことです。
 
 “ 自己鍛錬とは自分の殻を打ち破ること ”

 自己鍛錬というと難しそうですが、要するに “自分の殻” を打ち破ることです。自分の殻とは、ネガティブな心理が定めた、 “当座の限界” にすぎません。

 ネガティブな心理はあなたをラクな方向へと誘います。決して高いハードルは設定しません。 
「 俺はこれでいい、あれはムリだ 」 と、能力的にできることより1段も2段も下に限界を設定しがちです。

 その気になれば自分で思っている限界なんてすぐ超えられるものです。その気になるとは、ポジティブになるということです。あなたが活躍したいというのであれば、まず意識してポジティブな心理を呼び覚まさなければなりません。

 筋肉は、不可を徐々に高めるなど、限界に挑戦し続けることで鍛えられていきます。タンパク同化剤などで強化した筋肉は瞬発力はあるかもしれませんが、もろさと副作用の危険性があります。

 ラクして筋肉を強化する特効薬などないのです。ですから一流のスポーツ選手は地道な筋力トレーニングを怠りません。

 精神も同じことだと思います。ラクにできることばかりしていては決して鍛えられません。

 資格に挑戦する場合も、 「 あの資格なら簡単に取れそうだから 」 といった動機で受験する人がいますが、それでは自己鍛錬にはなりませんし、第一、そんな動機で資格を取ったところで役に立つものでしょうか。
 
 資格を取った後でどうしたいという、その先のビジョンを思い描いていないわけですから、あとでぼやくことは目に見えています。

 「 資格を取ってバラ色の人生 」 などという情報を信じるほうがおかしいのです。いまどき、取っただけでバラ色の人生が開ける資格なんてあるはずがありません。

 どうせ資格に挑戦するのなら、自分のやりたいことに役立つ、ちょっと自分には難しいかもしれないと思えるくらいの資格に挑戦してこそ、自己鍛錬になります。

 現状に満足しない気持ちさえあれば、自分の殻を破ることは難しいことではありません。その気になれば、つまりポジティブな気持ちを呼び覚ましてやれば、きっと自分の殻は破れます。

 “ 本気でなりたいと強く願えば必ずできる ”

 なにかができないとか劣っているという場合、あなたは何に原因を求めていますか。
普通の人は “才能がない” “そこまでの頭脳はない” というところに原因を求めて、さっさとあきらめてしまいます。

 ところが、なかには特別な人もいて、

 「 できないのはまだ努力が足りないからだ。時間のかけ方が足りないだけで、時間をかければきっとできる 」 と、時間に原因を求めます。特別な人、すなわちポジティブな人です。

 「 こうなりたい 」 「 あれをしたい 」 と強く願えるということは、あなたの潜在意識が 「 がんばればそれができる 」 と判断した証拠であり、そのこと自体、あなたにそれができる才能がある証拠でもあります。

 人間というのは、まったく不可能なことに対して、本気でなりたいと願望することはできないものだからです。

 ナポレオン・ヒルの 『 THINK AND GROW RICH 』 を読んで以来、そういう考え方が私のベースになっています。気休めでもごまかしでもありません。

20代半ばで立ち直る過程において、ヒルの言葉を信じて、強く願いました。大学を卒業してから5年後の28歳で司法試験を突破でき、さらに日米の弁護士と公認会計士の4資格を併せ持つことができたのもそのおかげだと思っています。

 私はもともと強い人間ではありませんでした。甘い男でした。どうしようもない逆境のどん底でやっとポジティブシンキングの重要性に気がつきました。

 どうしてこんなに重要なことにそれまで気がつかなかったか、いま考えれば不思議です。やはり、心の中にひそんでいたネガティブな私がそれを邪魔していたということです。

 人が成功するかしないかは、自分の心の中に潜むポジティブ派がネガティブ派を打ち負かすことができるかどうかという、単純なことなのです。

 目から鱗が落ちる、そんな感じでした。それまで目をふさいでいたものが除かれ、

 “ 視界が一気に広がる → 希望が大きく膨らみ願望として育つ → その願望に向かって努力することが苦行ではなく楽しくなってくる “

 という好循環が生まれました。

 いろんなタイプの人がいて、最初は低空飛行だったのに、あるときを境に急激に飛躍する人もいます。本気でなにかになりたいと思っているのなら、当初うまくいかなかったからといってあきらめてはいけません。

 まず、時間をかけて取り組むことです。本気でそうなりたいと思い続けることができるのも一種の才能ですし、時間をかければ必ずできると己を信じることも能力の一つだと私は思います。
                          ( つづく ) 

 ( 引用: 日米資格4冠王が教える 人の10倍仕事をやり抜くメンタルトレーニング ) 

 ナポレオン・ヒル、 『 THINK AND GROW RICH ( 思考は現実化する ) 』




  『 日米資格4冠王が教える 人10倍仕事をやり抜くメンタルトレーニング 』 内海英博著 ) 


 『 日米資格4冠王の超スピード学習法 』

posted by ヒデキ at 13:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 国際弁護士  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月20日

国際弁護士 (10) 逆境を生き、人の10倍働くプロフェッショナル 

 この連載では、1988年に東京大学法学部を卒業後、公認会計士、弁護士、USCPA  ( 米国公認会計士 )、ニューヨーク州弁護士の日米4資格を持つ外資系法律事務所の内海英博氏の伝記をお届けしています。

 20代前半に、サラ金から生死を迫る返済に追われる過酷な日々から不死鳥のごとく蘇り、弁護士資格を取得し、ニューヨークに留学し、世界を相手にビジネスを展開する弁護士となった、人の心を魅了せずにはいられない人物が、日本にはいます。

 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 

 ポジティブ思考が “はじめの一歩”

 「 どういう自分になりたいのか 」 突き詰めて考えていけばいくほど、心の中に葛藤が生まれていきます。なりたいと思ってもどうせなれないだろうというネガティブな考えが登場してくるからです。

 『 ビジネスマンのメンタル・タフネス 』 で説かれているように、

 「 人間はネガティブが当たり前で、ポジティブは特別 」 だと考えると、いっそう理解しやすくなります。ポジティブな自分になろうとする過程で、ネガティブな自分の抵抗に遭う。これは心理学的にやむを得ないことのようです。

 “ 自分は根っからのネガティブ人間だ ” と思い込んではいけません。それこそ、ネガティブ心理の思うツボです。 「 克己心 」 とはよくいったものです。打ち克つべき己とは、ネガティブな自分にほかなりません。

 克己とは、自分という人間に対する支配権闘争でポジティブ側が勝利することだと、シンプルな構図を思い浮かべてみてください。

 なにごとであれ、シンプルに考えるとわかり易くなります。ゲームでもする要領で、ポジティブ側の自分になりきって、いかにしてネガティブ側の自分を打ち負かすか、戦略を立てていけばいいのです。

 この闘いに勝利を収めないことには、なりたい自分に向かって大きく前進することができません。闘いを有利に進めるためにまず必要なのが、前述した 『 長期的戦略ビジョン 』 の確率であり、 『 ベストな意思決定 』 です。

 “ 能力を活かすも殺すも、最後は精神力次第 ”

 大学を卒業した直後、私は大きくつまずきました。借金返済でにっちもさっちもいかず、死を決意しかけたこともあります。ネガティブな自分に打ち克ってようやく再起に向けて動き出したとき、すでに27歳になっていました。

 当時はとてつもなく大きい遠回りに感じられました。しかし、この道草のおかげで私は、自分自身と真正面から対峙し、己の心の中をみつめ直す貴重な体験ができました。

 そして、精神力の重要性、気の持ちようがいかに人間にとって大切であるかということをしっかりと学びました。能力を活かすも殺すも “最後は精神力次第” です。

 精神主義だけではどうにもなりませんが、ベストの力を発揮させるのが身体ではなく、それをつかさどる心、精神であることはスポーツ心理学でも立証されています。

 修行僧は、ハードな身体的修行を積むことで精神の強化を図るといいます。しかし、ネガティブな己に打ち克つためのメンタルトレーニングに、身体的修行はあえて必要ありません。健康体であればそれで十分です。

 メンタルトレーニングとは、

 「 自分の心を見つめ直し、ネガティブな部分を少しずつ削り落としていく作業 」 だと考えればいいのです。

 ともすればラクな道、ラクな道へと歩みたがる自分を押さえつけ、ハードルを乗り越えてみずからが掲げた高い目標に少しずつでもいいから前身していく。その心構えが不動であれば、あなたは精神的にタフな人間になることができます。

 “ 決めたことはいますぐやる ”

 心の中で決めたことは “すぐ実行” に移すことです。心の中にしまっておくだけではネガティブな心理の妨害にあって、決めたことも雲散霧消してしまう可能性が大です。

 決めたことはすぐ実行するよう自己コントロールする。これもメンタルトレーニングの一部といってもいいのではないでしょうか。

 自己コントロールするにはどうしたらいいのか、そのためには

 “ いますぐやる! ” という標語を、目につくところに貼ればよいのです。
それで、やろうと決めたことが心の外に飛び出してきたことになり、あなたはその標語にイヤでも触発されるようになります。単純ですが、効果テキメンです。

 どんなことでも構わないのです。やろうと決めたことは、まず5分だけするつもりでとりかかるよう、意図的に仕向けてみてください。あとでやろうとすると、ズルズルと延びてしまい、やらずに終わりがちです。

 やる気が出ない場合は 「 ちょっとだけ試しにやってみるか 」 と自分をだますというテクニックも有効です。

 “ 能力を引き出すのは 「知識」 ではなく 「行動力」 ”

 頭の中では1日でできると思っていても、実際やってみると思わぬ日数がかかってしまうことがあります。頭で想定していたことと、実際にできることに隔たりがあるのは仕方がありません。

 そういう場合でも、とりあえず取っかかりだけでもまずやっておくと、あとの展開がスムーズで、スケジュールを立てやすくなります。やりかかったことをすぐに放棄したり、いったん保留するのはよくありません。

 やるべきことをズルズル先延ばしすることにつながり、取り返しのつかない事態を招いたりします。

 そのいい例がバブルの後処理です。政府当局をはじめ、不良債権を抱えた銀行などは、地価が再び値上がりすることを期待して、不良債権処理をズルズルと引き延ばしました。

 「いまずぐに全額処理すべきだ」 という識者の声はすべて無視されました。構図的には、ネガティブとの闘いにポジティブが敗れた格好です。それまでの常識にすがりついて具体的方策を取ろうとしなかったのは、ネガティブというしかありません。

 事の大小に関係なく、 「 いますぐやる 」 という姿勢が大切なのです。取っ掛かりを早くすると、それだけ目標達成も早くなります。

 能力というのは、 「知識」 ではなく 「行動力」 のことだといってもよいと思います。いくら知識をたくさん備えていても、それを活かさなければなんの意味もありません。

 「 行動型 」 といわれる人は、自信をもっています。意識してか無意識のうちか、ネガティブ思考を退けてポジティブに活動するうちに培った、本物の自信です。

 ネガティブ思考に支配された普通の人は、不可能と思われるようなことには挑戦しようともしません。

 その点、ポジティブ思考に支えられた行動型は、 “不可能と見えることにも、とりあえず挑戦しようとします。“

 成功をつかむ可能性は、最初からポジティブ思考するする人の側にしかないわけです。
「 決めたことはためらうことなく、まず実行 」。これが鉄則です。

   ( つづく ) 
 【 読み終わったら下記の広告を一人一回クリックして下さい (笑)! 】



 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 

引用 : 『 ビジネスマンのためのメンタルトレーニング 』




 引用 :  『 日米資格4冠王が教える 人10倍仕事をやり抜くメンタルトレーニング 』 内海英博著 ) 


 『 日米資格4冠王の超スピード学習法 』

posted by ヒデキ at 21:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 国際弁護士  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月04日

国際弁護士 (9) 逆境を生き、人の10倍働くプロフェッショナル

  この連載では、1988年に東京大学法学部を卒業後、公認会計士、弁護士、USCPA  ( 米国公認会計士 )、ニューヨーク州弁護士の日米4資格を持つ外資系法律事務所の内海英博氏の伝記をお届けしています。

 20代前半に、サラ金から生死を迫る返済に追われる過酷な日々から不死鳥のごとく蘇り、弁護士資格を取得し、ニューヨークに留学し、世界を相手にビジネスを展開する弁護士となった、人の心を魅了せずにはいられない人物が、日本にはいます。

 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 

資格4冠王のアイデア発想術

 “ 思いついたことはすぐメモする ”

 まとまった考えというのはすぐに思いつくものではありません。最初は小さなアイデアにすぎないことが発展して、大きなビジョンや、まとまった考えに育っていくのです。頭に浮かんだ断片的なアイデアを決して軽視してはいけません。

 思いついたことは、その場ですぐメモすることです。そのために付箋を常に肌身離さず持ち歩いています。

 アイデアが浮かびやすい時間帯は、早朝いったん目が覚めたとき、そして就寝直前、潜在意識のスイッチがOFFに切り替わる前後のうつらうつらした状態のときです。

 潜在意識からのメッセージはランダムに発信されるものであり、デリケートな生き物です。

 “ 情報収集はカード化で ”

 必要な情報というのは、少しずつあちこちに散らばっているものです。そうした断片的な情報を、明確な意図にもとづいて集中させてみると、にわかに意味を帯びてきて、そこからアイデアへと発展していくことが多いです。

 情報収集の方法としては、カード化が有効です。私は司法試験の受験生時代、各論点ごとにカードを作りましたが、これが抜群の威力を発揮しました。

 カードづくりの必要性を痛感したのは、予備校の答練を受け始めた頃ですが、答練開始から半月後くらいからは、自分のつくったカードに繰り返し目を通して頭にたたきこむ形で勉強するようにしました。

 すると、頻繁に成績優秀者のリストに載るようになったのです。具体的には、各論点ごとに、市販されている各種のテキスト、問題集、予備校の教材等のなかから、自分がベストだと思った記述を選び出して、それをカード化します。その過程で、

◎ この書籍のこの記述は舌足らずだが、その部分はほかの書籍に詳しい。
◎ この書籍のこの部分とあの書籍のあの部分をつなぎあわせればベストだ
◎ こことそこはダブっているが、こっちの記述の方がより優れている

 ということが分かってきます。カードをつくる場合のポイントは、論点ごとに区切って、その論点についてのみ集中して作業することです。つまり、できるだけ

 「 狭い範囲にフォーカス 」 して、それについての書籍を見比べてみるのです。

 そうすると、それまで複雑に見えていたものが、ダブりを排除したり、対比したり、ゼイ肉を徹底的にそぎ落としてエッセンスだけを抜き出したりすることにより、頭の中ですっきり整理されるようになります。

 これはビジネスにも応用できます。あるテーマについて、狭い範囲にフォーカスして多くの情報を集めれば、フォーカスする前に比べてはるかに頭の中が整理されるのです。

 “ 司法試験とハーバード・ロースクールの共通点 ”

 本当に頭のいい人とは、 「 複雑なものを単純なものに変える能力を持った人 」ではないでしょうか。

 なぜなら、単純化するためには全体像が分かっていなければいけませんし、なにが重要で、なにが重要でないかもきちんと把握している必要があるからです。

 司法試験の答案でも、ある論点について書けることは限られています。たくさん覚えていても、それを答案に反映できなければ意味がありません。答案に反映させるには、各論点ごとに1枚程度のカードにまとめる作業をすることが、自分の頭を整理することにもなり、最も手っ取り早いのです。

 ハーバード大学ロースクールの授業では、膨大な量の読むべき文献課題が与えられました。それらをすべて同じエネルギーをかけて読んでいては、いくら時間があっても足りません。

 大学側もそのことは分かっています。要は、膨大な量の情報の中から、いかに核となる少量の情報を入手できるか。その能力を大学側は課しているのだと、私は理解していました。

 “ 困ったときのアイデア捻出法 ”

 − 生死がかかっている気持ちで集中すること − 

 本当に自分がやりたいことがあれば、寝ても覚めてもそのことを思い続けるくらいになるはずです。恥も外聞もかなぐり捨てて一心に取り組むとき、普段の自分にはとうてい信じられないくらいの潜在能力が顕在化し、すばらしいアイデアも生まれてきます。

 逆に一つのことに夢中になっているときに、片手間にほかのことに手を出すと、なにもしなかったときより、かえって悪い結果になることが多いものです。

 本当に集中力が必要なときは、あたかも自分の生死がそれにかかっているような気持ちで、意識を一点に集中することです。

 アメリカの古典的金言集に出てくる事例や成功者の伝記の類を何冊も読むと、一定のパターンがあることに気づきます。

 成功者は、その成功に至る過程において、しばしば狂人、変人扱いされた一時期を持っているということです。周囲の目にそう映るのは、それほど一つのことに集中していたためでしょう。

 “ 月30冊を読破する内海式読書法 ”

 私は書籍代は自分に対する投資だと割り切って、月に少なくとも5万円、多いときで10万円相当を使っています。

 読書の効用について言うと、参考になると思った本は決して読みっぱなしにしないことです。読んでいて感銘を受けた箇所には、どんどん線を引いたり書き込みを入れていきます。

 また、とくに重要と思った箇所には◎を、それほど重要と思わない箇所には△をと、重要度のランク表示をしていきます。ですから、読書の際には鉛筆が手放せません。付箋もどんどん貼っていき、まるで受験生の参考書並みです。

 “ 集中力のスイッチでメリハリを ”

 速読することは時間節約に重要です。単位時間当たりに得る情報の量を増やそうと思えば、斜め読みにならざるを得ません。平日は目いっぱい仕事をこなしており、相当なハードワーカーです。

 知識のアウトプットだけをしていた家庭教師時代には睡眠時間4〜5時間でもなんとかなりましたが、弁護士・公認会計士業務でクライアントの要請に応えていくには、脳をフル回転させなければならず、睡眠時間を削ると翌日の仕事に支障が出ます。

 ですから平日に読書の時間はまず取れません。週末も、仕事のないときには英語のブラッシュアップをしたり、息抜きでフィットネスや食べ歩きに出かけたりで、読書時間はなかなかとれないのですが、それでも月平均約30冊の本を読みます。

 なぜそんなにたくさんの本を読めるのか? 読み方にしっかりとメリハリをつけているからです。

 司法試験の受験生時代、アメリカ留学時代から、たくさんの文献の中から自分に必要な情報、知識をピックアップする訓練を積んできました。その経験が今に生きています。
  
   ( つづく ) 

 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 

引用 : 『 ビジネスマンのためのメンタルトレーニング 』




 引用 :  『 日米資格4冠王が教える 人10倍仕事をやり抜くメンタルトレーニング 』 内海英博著 ) 


 『 日米資格4冠王の超スピード学習法 』

posted by ヒデキ at 11:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 国際弁護士  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月22日

国際弁護士 (8) 逆境を生き、人の10倍働くプロフェッショナル

 この連載では、1988年に東京大学法学部を卒業後、公認会計士、弁護士、USCPA  ( 米国公認会計士 )、ニューヨーク州弁護士の日米4資格を持つ外資系法律事務所の内海英博氏の伝記をお届けしています。

 20代前半に、サラ金から生死を迫る返済に追われる過酷な日々から不死鳥のごとく蘇り、弁護士資格を取得し、ニューヨークに留学し、世界を相手にビジネスを展開する弁護士となった、人の心を魅了せずにはいられない人物が、日本にはいます。

 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

戦略ビジョンと意思決定の秘訣

長期的戦略ビジョンを策定する8つのポイント

 長期的戦略ビジョンは、あなたが着実に成長するための出発点となるものです。形だけ整えればよいとか、自己満足するためのものではありません。

 私たちは、子供の頃から親や先生の意向で計画を立てさせられることに慣れています。社会人になってからも上司や会社の意向で計画を立てさせられているでしょう。それゆえ、計画というものを軽く考えがちです。

 長期的ビジョンは、あくまでも自分の意思で、自分のなりたい自分になるために立てるものです。

 1. 小さな目標は時間をかけずに立て、柔軟性をもたせる

 計画を立てる場合には、できるだけ時間をかけないようにすることが大切です。大きな目標についてはある程度時間を割く必要もありますが、小さな目標、毎日の目標についてはできるだけ簡単にすませるに限ります。

 なぜならば、いちいち細かな計画を立てていると時間のムダになり、計画を立てる作業だけで嫌気がさして、本来やるべきことができなくなるからです。

 小さな目標については簡単に数分程度で立て、その代わり、その目標も記したものを肌身離さずもっていることのほうが大切です。肌身離さずもつことで、その目標が頭の中に染み込んできます。

 また、小さな目標については、柔軟性をもたせて変更が必要だと思ったら、すぐに変更しましょう。

 朝令暮改は恥ではありません。「 頻繁に軌道修正 」 することこそ重要なのです。

 2. 時代の流れを利用する

 独力で泳ごうとせず、時代の流れを利用するほうが同じ努力をしても報われやすいものです。

 A氏は時代の流れに逆らったがために、いくら努力をしても報われない。B氏はあまり努力をしないにもかかわらず、時代の流れに乗ったために努力家のA氏より報われる。

 そういうことが得てしてあります。今の時代の流れを言えば 「 情報化 」 「 グローバル化 」 「 高齢化社会 」、こうした流れをビジョンを立てる際に考慮することです。

 時代の流れに乗るためには、読書等の情報収集が欠かせません。マスコミ等で報道されている 「 大変革 」 は、マスコミが煽っているだけだと、たかをくくらないことです。

 実際、そうした事態が起こることもあるのです。たとえば、終身雇用制度崩壊の可能性なども、相当以前、高度成長期時代から言われていました。

 ただし、時代の流れに乗るということは、誰しも考えることなので過当競争が生じやすくなります。

 「 自分の独自性をいかに出すか 」

 「 どうすれば自分の強みをより引き出すことができるか 」

 という点にも知恵を絞ることが重要になってきます。

 3. 時代を担う分野は当初、過大評価されがち

 インターネットの普及もあり、最近は情報が広く行き渡るようになりました。それゆえ、これから伸びそうだと報道された分野には人々の関心が集中し、すぐに過当競争が始まってしまう傾向にあります。

 次代を担う分野に注目することは大事ですが、いつの時代も、そうした分野は当初、過大評価されがちです。

 将来伸びそうな分野に参入する場合でも、人がやっているからというスタンスでは勝ち残っていくのも大変です。

 やはり、まずしっかりとした自分のビジョンを確立し、勝算がつくよう戦略を練ったうえで参入すべきでしょう。

 4. 極端から極端へぶれない

 あることが失敗した場合、その失敗を教訓にすることはもちろんよいことです。しかし、教訓を過度に信じすぎて、今度は逆方向に走るというのも人間の性質としてよくあることです。

 人はとかく極端から極端へ走りがちなものです。ビジョンを立てる際にも、そのことを念頭に置いておく必要があります。

 寄せる波があれば返す波があるように、遠心力が働けば求心力が働きます。

 どちらかに力が働くときは、しばらくその力が強く働き続けるので、理屈に合わないこともあります。しかし、振り子の原理にしたがって、必ずまた元へ戻ってくるときがきます。

 たとえば、 「 これからはデフレの時代だから、不動産なんか永遠に買わないほうがよい、住む家も一生借家で良い 」 などと主張する人がいますが、その主張はバブルの最中に

 「 土地は永遠に上がり続ける 」 「 株は買いだ 」 と言われていたのと似ています。

 その時々に起こることは前に起こったことの修正であったり、反動であったりしますが、そのままいつまでも続くものではありません。極端から極端に走るのはよくないことです。

 5. 絶頂期の意思決定には要注意

 物事が最良だと感じられるときにおける意思決定には注意が必要です。なぜなら自分のなかに油断が生じている可能性が高いからです。

 権力を握るまではすばらしいと称賛された独裁者が、後年その権力を濫用して悪政に転じた例は、枚挙にいとまがありません。

 世の中は常に変わっていくものであり、過去の成功体験に依存していては失敗しやすいものです。

 にもかかわらず、自分が絶頂期だと感じているときは往々にして自己の過去の成功体験を過大視しやすくなります。

 なにかを判断するときに、過去の蓄積をもとに判断することはもちろん大切です。しかし、その際に自分の経験を絶対視しすぎないことが重要です。

 6. 記憶のトリックを考慮する

 過去の思い出、経験というものは、自分のなかでよい面ばかりがクローズアップされ、客観的事実とはほど遠くなっていることが多いものです。

 私も、とくに精神的、肉体的に苦しい時期には、昔の思い出の地に行ってみたいと思いましたが、実際に行くと失望させられることの方が多かったです。

 過去の経験をもとにビジョンを立てる場合には、こうした記憶のトリックを考慮に入れるべきです。

 7. 守りにも強くなる

 「 攻めは強いが守りは弱い 」という人は結構多くいます。

 健康に気を付ける、スキャンダルに巻き込まれない、人につつかれたら困る弱味を持たない、ということも守りです。攻めることは楽しいものですが、守りは地道な作業であり、我慢しなければならないこともたくさんあります。

 しかし、考えてみてください。いくら攻めで成功しても、守りで一回失敗すれば、たちまち大逆転され敗北を喫してしまうこともあります。

 たとえば出世街道を突っ走ってきた人が、たった一つのスキャンダルに巻き込まれて失脚し、目標を達成できずに終わる例は、新聞を見ただけでも沢山あります。

 特に地位が高くなればなるほど、それだけ誘惑も多くなりますから、いくら注意してもしすぎることはありません。

 かといって、守りばかりでは進歩が無いのも事実です。では、私たちはいったいどうすればよいのでしょうか?

 抽象的、観念的な言い方かもしれませんが、攻めるに要するエネルギーの3分の1、少なくとも4分の1は守りに割くように心がけておけば、妥当なバランスが取れるはずです。

 8.みせかけのよいものには食いつくな

 人は見せかけの良いものに食いつきがちです。長期的視野をもつことなく、与えられたみせかけのよいものに食いついてばかりいる人は、常に人に振り回されてばかりで、人の心を動かせる人間になるのは難しいでしょう。

 また、あせって2番目以降によいものに食いついてしまったがゆえに、あとでもっとよいものが出てきたにもかかわらず、そこから抜け出せなくなって公開することもあります。

 短期的に、少しみせかけのよいものから利益を出したり、メリットを享受したとしても、そういうものは長期的にはすぐに引っくり返されてしまうものです。

 たとえば、ある人が大学を出て正社員の職業に就くかわりにフリーターになったとします。その理由として、フリーターの方が高収入が得られるし、時間が自由になると考えました。しかし生涯賃金を考えれば、正社員の職業に就いた方が多いのは自明の理です。

 みせかけの良いものには食いつかないことです。しかし、世の中はみせかけの良いもので満ちており、本当に良いものは自分で努力して探し出さない限り、なかなか出てきません。

 特に若いときは、目先の収入や成果を追うことに一生懸命で、そのために長期的視点でみた大きなものを失っていることに気がつかないものです。

 何事も、まずは正攻法で勝負すべきでしょう。そして、うさんくさい情報をかぎ分ける能力を身につけるべきだと思います。

     ( つづく ) 

 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 


引用 : 『 ビジネスマンのためのメンタルトレーニング 』




 引用 :  『 日米資格4冠王が教える 人10倍仕事をやり抜くメンタルトレーニング 』 内海英博著 ) 


 『 日米資格4冠王の超スピード学習法 』
posted by ヒデキ at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 国際弁護士  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月07日

国際弁護士 (7) 逆境を生き、人の10倍働くプロフェッショナル

 この連載では、1988年に東京大学法学部を卒業後、公認会計士、弁護士、USCPA  ( 米国公認会計士 )、ニューヨーク州弁護士の日米4資格を持つ外資系法律事務所の内海英博氏の伝記をお届けしています。

 20代前半に、サラ金から生死を迫る返済に追われる過酷な日々から不死鳥のごとく蘇り、弁護士資格を取得し、ニューヨークに留学し、世界を相手にビジネスを展開する弁護士となった、人の心を魅了せずにはいられない人物が、日本にはいます。

 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 

 なりたいと強く願うほど、思いは現実となる

 どの本に書いてあったか出所を忘れてしまいましたが、私が好きな言葉に、

 「 その人の一生とは、その人が人生をいかに考えたかである 」 というのがあります。

 長期的にみれば、人はその人が考えたとおりの人間になるようです。裏返して言えば、自分が望んだ以上の人間にはなれないということです。

 目標やビジョンが小さいと、小さな成功しか得られない。自分の成功の大きさは、自分自身が決めることができる − 私たちは案外、単純なこの事実を見落として生きています。

 わかっていながら、目をそらしている人もいることでしょう。

 自分を安売りして目標設定を低くし、自分を小さく見積もると、本当にそのとおりの小さな人間になってしまいます。

 人は易きに流れやすい生き物です。

 「 これでいいや 」

 「 いまのままでそれなりに満足はできる 」

 と、みずからの心と折り合いをつけた時点で、その人の成長は止まります。

 でも心配する必要はありません。自分にできないことは、潜在意識がきちんと判断しているという面もありますから。

 目に見えない、はるか向こうにあるように思えるものを、 「 絶対に実現できる 」 と信じるのは難しいものです。

 しかし、だからこそ、そうできる人は価値があると思います。

 人間はいくらでも好き勝手なことを考えることはできます。しかし、自分に不可能なこと、破天荒だと考えることは本気で考えたりしないものです。

 「 他人がどう言おうと、自分の力を信じられる 」 そのこと自体がひとつの立派な才能です。

 なぜなら、普通の人間は、できないことは潜在意識が無意識のうちにそう判断しているからです。

 よって、長期的戦略ビジョンを練る場合に、自分の思うがままに願望を膨らませるのは決して悪いことではないのです。

 むしろ、そうすべきだと思います。自分にできるのはこの程度までだろうと限界づけることは、なるべく避けたほうがよいでしょう。

 なぜなら、自分の中に限界を設定すると、その人はそれ以上は伸びなくなるからです。

 ただし、単に考えるだけで実行しなければ、それは願望ではなく、ただの空想です。絵に描いた餅で終わらせないためにはまず実行に移すことです。

 「 あえて困難な道を選択せよ 」

 どちらの道を選択するか迷った場合には、あえてより困難な道の方を選択し、チャレンジすべきです。
なぜなら、人間の心は放っておくとラクな方を選択しがちだからです。

 心の流れに身をゆだねていると、人はなかなかポジティブな考え方はできないのは前述したとおりです。
そうした人間の本性を見極めて、あえて困難な道を選択することです。

 また、ラクそうな道というのはみんなが選ぶので、あとでかえって生存競争が激しくて苦労するものです。

 花形企業といわれる企業に就職して一生安泰だと思っていたら、いつしか衰退産業となり、余剰人員が多くてリストラの憂き目をみる。そういう例がたくさんあります。

 「 いい大学を出て、いい会社に入れば安定した生活が手に入る。 」

 そんな常識はもはや通用しなくなっています。いくらいい大学を出て、いい会社に入っても、それだけで満足していたらリストラ候補に挙げられるのが関の山です。

 安定した生活は、努力を続けてはじめて得られるもの? いや、安定を求めた時点で自分と妥協したことになります。

 「 安定 」 なんて、しょせん幻想だと思うことです。そもそも人類の歴史はじまって以来、安定した生活を送り通せた人はそれほど多くないはずです。

 いまこれを読んでいらっしゃる人たちは、おそらく皆さん、野心を持っていらっしゃると思います。

 その野心を大切にして、安定ではなく、「 常に一つ上を望む 」 ことです。それがあなたのエネルギーとなります。

 あえて困難な道を選ぶほうが、結果的にはラクができると考えてよいでしょう。

 何事においても、近道をしようと思ったら遠回りになり、逆に遠回りに思えることが本当は近道になるほうが多いものです。脇にそれないで王道を行く。ラクな道、怠情な道を行こうと考えはじめたら、脇道に入った証拠です。

     ( つづく ) 

 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 


引用 : 『 ビジネスマンのためのメンタルトレーニング 』




 引用 :  『 日米資格4冠王が教える 人10倍仕事をやり抜くメンタルトレーニング 』 内海英博著 ) 


 『 日米資格4冠王の超スピード学習法 』


 
posted by ヒデキ at 22:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 国際弁護士  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月18日

国際弁護士 (6) 逆境を生き、人の10倍働くプロフェッショナル

 この連載では、1988年に東京大学法学部を卒業後、公認会計士、弁護士、USCPA  ( 米国公認会計士 )、ニューヨーク州弁護士の日米4資格を持つ外資系法律事務所の内海英博氏の伝記をお届けしています。

 20代前半に、サラ金から生死を迫る返済に追われる過酷な日々から不死鳥のごとく蘇り、弁護士資格を取得し、ニューヨークに留学し、世界を相手にビジネスを展開する弁護士となった、人の心を魅了せずにはいられない人物が、日本にはいます。

 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 

 9/11同時テロ事件

 ニューヨークで弁護士として仕事をはじめて間もない次期に起こったのが2001年9月11日のニューヨークテロ事件です。

 当時、私はマンハッタンにある法律事務所に勤務していましたが、私のマンションはニューヨーク証券取引所の斜め前にあり、ワールドトレードセンターから徒歩3分のところ、また、オフィスは同じく徒歩10分のところにありました。

 1機目が激突したのは、私がちょうど自宅マンションのエレベーターに乗った時でした。現場から徒歩5分の通りを歩いていたときに、すさまじい爆音とともに2機目が激突しました。

 その後、妻の安否を確かめるため、自宅マンションに戻ろうとしたときに、ワールドトレードセンターが崩壊しはじめたのです。

 崩壊で押しつぶされるのを避けようとして、何千人もの人がすさまじい叫び声を上げながら、ワールドトレードセンター方面に進もうとしている私の前になだれのように押し寄せてきました。

 まるで映画を見ているかのようでした。
何人もの人が、 「 こっちに来るな! 逃げろ ! 」 と忠告してくれましたが、妻の安否を確認したい私は、人並みと逆方向に走り続けました。

 そのとき、爆風が押し寄せてきて、あたり一面が真っ暗になるとともに、ちりや灰で息ができなくなりました。

 マンションまであと50メートル。まだ肺に残っている酸素を頼りに必死でマンションめがけて全速力で走り、なんとか入口までたどりつき、一命を取り留めましたが、もうあと50m遠かったら息が続かず窒息していたかもしれません。

 気がついてみると、全身灰まみれで、真っ白になっていました。マンション1階のホールは、同じように避難してきた人であふれ返っており、あちこちで鳴き声やわめき声が聞こえました。みんなパニック状態でした。

 さて、そういう劇的な体験をくぐり抜け、翌2002年にはUSCPA ( 米国公認会計士 ) も取得。そして、6月に元の職場に復帰して帰国、現在に至っています。

 ハードワークに耐えるため、通勤時間を短く、徒歩10分たらずで通えるマンションに居を定めました。

 朝10時前後にオフィスに入り、深夜帰宅後も夜中過ぎまで仕事。月曜〜金曜までぶっつづけでそういうスケジュールですから、平日に自宅で夕食を食べたことはありません。

 ただし、夕方になると毎日、妻が調理済みの料理をオフィスに届けてくれるのです。

 週末には、できるだけ趣味の食べ歩きなどに妻と一緒にでかけるようにしています。
そしてもう一つ、私のかけがえのないリフレッシュになっているのが土曜日のフィットネスクラブでのひとときです。

 1時間ちょっとプールで泳いだり、水中ウォーキングや水中ランニングをしたり。泳ぎは以前から好きで、かつては隣のコースを泳いでいる人と競ったものです。

 アメリカでの生活で、リラックス、マイペースも大切だと学んでからは、気ままに過ごすようにしています。

 戦略ビジョンと意思決定の秘訣

 ビジネスマンとして生きていくためにも、長期的戦略ビジョンを持つことがなによりも重要です。ビジョンもなく、行き当たりばったりではいくら努力しても道が拓けることなどめったにない、と考えたほうが良いでしょう。

 それでは、 ”普通と別の道” を歩むにはどうしたらよいでしょう。

 ジム・レーヤー&ピーター・マクラフリン著の 『 ビジネスマンのためのメンタル・タフネス 』 という本があります。

 企業・組織向けにメンタル・タフネスを指導している人ですが、要するに、スポーツ心理学のプログラムをビジネスに応用した本なのですが、そこにこう書かれています。

 『 世の中には、あらがえない情勢というものがある。それは、いつでもあなたを取り巻いている。

 世間はネガティブが普通であり、ポジティブは特別なのである。勝つためには、その外部環境を打ち負かすように、ネガティブな影響で満ちた巨大な世界の洗脳を克服できるように鍛えねばならない。

 普通とは別の道を歩まねばならない。 』

 イチロー選手はまさに、 ”普通とは別の道 ” を歩んでいるベースボールプレーヤーです。大記録にあぐらをかく暇もなく、ワンランク上のメジャーリーグに挑戦して、たちまち好業績を残す。長期的戦略ビジョンなくしてはできなかったことだと思います。

 ビジネスマンとして成功するためにも、 ” 普通ではない道 ” を歩む必要があるはずです。

 人はだれしも、苦境に陥れば考え方はネガティブになっていきます。
私も借金を背負って返済に追われたときは、本当にネガティブな考え方に凝り固まっていました。そういう状態では、 ”いまに見ていろ! ” というファイトすら湧いてこないものです。

 さて、ポジティブになる上で一番いいのが、 ”みずからの意思で多少困難と思えるような課題を自分に課す” ことです。漠然とした課題では意味がありません。

 「 自分が将来的に何をしたいか、なにになりたいかを強く思い描く 」 
それが、ここでいう長期的戦略ビジョンの基本になるものです。

 なりたい自分像をポジティブに強く思い描くことが、出発点です。

     ( つづく ) 

 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 


引用 : 『 ビジネスマンのためのメンタルトレーニング 』




 引用 :  『 日米資格4冠王が教える 人10倍仕事をやり抜くメンタルトレーニング 』 内海英博著 ) 


 『 日米資格4冠王の超スピード学習法 』


 
posted by ヒデキ at 23:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 国際弁護士  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月11日

 国際弁護士 (5) 逆境を生き、人の10倍働くプロフェッショナル

 この連載では、1988年に東京大学法学部を卒業後、公認会計士、弁護士、USCPA  ( 米国公認会計士 )、ニューヨーク州弁護士の日米4資格を持つ外資系法律事務所の内海英博氏の伝記をお届けしています。

 20代前半に、サラ金から生死を迫る返済に追われる過酷な日々から不死鳥のごとく蘇り、弁護士資格を取得し、ニューヨークに留学し、世界を相手にビジネスを展開する弁護士となった、とてもドラマチックな物語で、人の心を魅了せずにはいられない人物が、日本にはいます。

 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 

 得がたいパートナーとの出会い

 多忙な弁護士業務をこなしながらも、英語の勉強だけは欠かしませんでした。3年後の1999年4月、ハーバード大学ロースクール ( 法律大学院 ) とニューヨーク大学ロースクールにそれぞれ合格。事務所の了承も得られ、その年の7月にハーバード大ロースクールに入学しました。

 私にはすでに強力な人生のパートナーができていました。
妻とは、法律事務所に入ってから知人の紹介で知り合いました。世にいうところの遠距離恋愛です。

 私の方から東海地方に住む彼女のもとへ行く時間がとれないため、いつも日帰りで東京まで来てもらい、2〜3時間会って食事をしながら話をして、東京駅で別れる。そんなデートを繰り返した後にゴールインしました。

 彼女には申し訳ないのですが、実は、あのデートはテストを兼ねていました。

 あまりにハードワークすぎて家庭を省みる余裕がないと、夫婦間の関係がうまくいかずに別居、離婚というパターンに陥ります。

 そこで、結婚相手を選ぶ場合のポイントとして、そういう生活に耐えられる女性を選ぶことにしました。妻は、私の仕事がとても忙しいこと、そのうえに英語の勉強をしている事情をよく理解してくれ、慌ただしいデートに不満を漏らすこともない女性でした。

 こうして、私には得がたい妻ができ、アメリカに2人で行きました。

 ちなみに、彼女は大学時代にアナウンサー志望で、放送界から転じて法曹界という、2人にしか通じないダジャレがあるくらいです。

 総額で1500万円! ニューヨーク大学留学を決めた妻のひとこと 

 1997年7月からのハーバード大学ロースクール留学にかかる費用は、所属する事務所が1部負担してくれました。

 1年後の6月に同ロースクールを無事に卒業しましたが、国際的な最新税法をどうしても学びたかった私は、同分野で全米一との評価の高いニューヨーク大学 ( NYU ) ロースクール国際租税法修士課程への留学にこだわりました。

 今度は2度目ですから、事務所に費用負担はしてもらえません。1年間の留学費だけでも600万円ほどかかります。それに住居費と生活費を考えればかなりの金額が必要です。

 それなりの生活をしようと思えば、総額で1500万円は優にかかります。

 「 どうしようか。1500万円くらいかかりそうなんだ。 」 

 「 あなたはどうしてもニューヨーク大学で1年間勉強したいんでしょう。それがあなたのキャリアとして生きてくるのだから、それこそ、あなたのいう自己投資よ。借りるほかないでしょう。 」 

 大学卒業後に背負った借金の話、完済までのいきさつもすべて妻には話していました。

 ” 自己投資 ” といってもらえたことで意を強くし、私は新たな借金を決意しました。5年間の返済生活で、私も打たれ強くなり、 「 1500万円くらい、すぐに返せるさ 」 と、考えることができる人間になっていたのです。

 ナポレオン・ヒルも書いているのですが、なにかピンチに陥ったとき、それを自分に課された 
 ” 試練 ” だと思えば、なんとかくぐり抜けようとする勇気が湧いてくるのです。
 
 アメリカの学生が実によく勉強することは、先に 『 日米資格4冠王の超スピード学習法 』 でも書いたとおりです。

 私には、さらにそこに言語の壁が立ちはだかっていたわけですから、生半可なことでは彼らに伍していけません。

 せっかくのニューヨーク生活なのに、夫は勉強ばかり。そんな状況にも妻はよく耐えてくれました。2001年6月、ニューヨーク大学ロースクール卒業。同時に、現地の大手国際法律事務所に入所し、ニューヨーク州の弁護士登録をしました。

 そんな時です、同時テロ事件が起きたのは。

     ( つづく ) 

 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 

 引用 :  『 日米資格4冠王が教える 人10倍仕事をやり抜くメンタルトレーニング 』 内海英博著 ) 


 『 日米資格4冠王の超スピード学習法 』


 
posted by ヒデキ at 00:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 国際弁護士  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月29日

国際弁護士 (4) 逆境を生き抜き、人の10倍働くプロフェッショナル

 弁護士、公認会計士、ニューヨーク州弁護士、米国公認会計士資格をもつ内海氏は、弁護士キャリアを始めた頃の猛烈な経験を語る。
 
 いざ、弁護士事務所に!

 1996年4月、司法研修所を終了したあと、私は第一東京弁護士会に登録し、法律事務所に入所しました。

 そして、はじめて担当した案件がマスコミで、大和銀行巨額損失事件です。大和銀行事件は、1995年7月に発覚した、同行ニューヨーク支店のトレーダーが970億円に及ぶ損失を出した事件です。

 この事件では、アメリカの法律事務所と大和銀行の間で大和銀行側に立ち、おもに株主総会対策を担当しました。満開の桜のもと、私を待っていたのは、月平均350時間におよぶ過酷な仕事漬けの
毎日でした。

 もちろん、土日・祝日なんかありません。膨大な資料のなかから、重要な資料を効率よく見極めなければなりません。

 ひたすら、オフィスで朝10時から夜の零時過ぎまで、書類とにらめっこの日々です。まだ、独身時代。連日のプレッシャーのなかで、夜遅くに帰り、朝は食べず、10時にはオフィスへ。

 ランチは朝食兼用でコンビニのおにぎり二つとゆで卵、サラダ。それも、仕事の手を止めずに、資料と首っ引きになりながらの単なるエネルギー補給です。

 夜は夜で、同じようなコンビニメニュー。

 「 ああ、もうイヤだ! もう辞めてやる! 」 と思ったことが何度もありました。こんな生活の末、当時のアパートはオフィスからほんの10分という好条件だったにも拘わらず、体重が8キロも減りました。

 こんなことは、私の人生の中ではじめてのことでした。最低限の人間の欲望、寝たい、食べたいという欲求すら満たされていない生活でした。

 「 もうどうしようもない。このままでは本当に死んでしまう。どうしたらいいんだろう? 」

 ただ、そこで、どうにか踏ん張れたのは、
 「 高額の報酬を頂いているのだから。。。」

 「 借金地獄時代に比べればまだまだこのくらいのことは。。。」

 と自分に言い聞かせてきたことと、ナポレオンヒルの言葉、

 「 常に報酬以上のことをしなさい。 」
 
 ということをかろうじて噛み締められたからだと思います。

 必死にがんばった結果、運よく、パニック状態をくぐり抜けられました。

 これを読んでいる皆さんにも、 「 恋人にふられた。 」 とか、 「 多額の借金をした。 」 等、悲しみにうちひしがれている方もいると思いますが、覚えておいて頂きたいのは、

 「 苦しさはバネといっしょだ。 」
 ということです。スプリングは、グーっと押さえつけられれば押さえつけられるほど、反発力は高まります。

 「 ここでだめだ。 」 と思わずに、
 「 つらい経験をしなかったらわからないことを、今私は学べるんだ! 」 
と希望を胸に持って前に進んで行って頂きたいと思います。

 「 私はできるんだ! 」 

という自己暗示こそが大事です。自分の人生は、自分自身で決めることができるのです。

 ( 引用 : 『 日米資格4冠王が教える 人10倍仕事をやり抜くメンタルトレーニング 』 内海英博著 ) 


 『 日米資格4冠王の超スピード学習法 』


 
posted by ヒデキ at 00:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 国際弁護士  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月17日

国際弁護士 ( 3 ) 逆境を生き抜き、人の10倍働くプロフェッショナル

資格4冠王を目指した理由

 「 1993年10月、2回目の挑戦で司法試験に合格しました。 」 と、弁護士、公認会計士、ニューヨーク州弁護士、米国公認会計士資格をもつ内海氏は語る。

 以前の私ならそこでホッとしてダラけるところだったでしょうが、その翌日からすぐ英語の勉強を始めました。子供の頃に抱いた 「 世界中を飛び回る 」 という夢に立ち返り、国際派弁護士をめざそうと、そのときすでに心の中で決意していたのです。

 公認会計士と弁護士の資格を併せ持つ人は、希少価値はあるものの、何人もいます。そこに英語力が加わり、言葉の壁を取り払うことができれば、海外企業の日本進出、日本企業の海外展開などの仕事も自由にこなしていけるだろうと。

 原点に立ち返れば、夢はどんどん膨らんでいきます。弁護士資格をとっただけで満足するわけにはいきません。

 1994年4月、最高裁判所司法研修所に入所。2年間の司法修生生活のはじまりです。
司法研修所が東京都文京区湯島から埼玉県和光市に移っての第1期生となった私の下宿には、4畳半の部屋がいっぱいになるくらい、本があふれていました。

 法律書、英語の教材は当然として、当時読みあさったものに、いわゆる自己啓発本や心理学の本があります。欧米で古典とされている金言集的なものは、あらかた読んだと思います。期待はずれのものもたくさんありましたが、大いに勇気づけられ、参考になる本との出会いもありました。

 その中で一冊挙げよと言われれば、迷わず挙げたいのが、ナポレオン・ヒル著 『 THINK AND GROW RICH 』 です。直訳すれば ” 金持ちになるための本 ” と誤解されそうですが、そうではありません。その人が価値ありと考えた目標を、その人がもっている潜在能力を最大限活かして、達成するテクニックを教えてくれる本とでもいうべきものです。

 日本でも 『 成功哲学 』 あるいは 『 思考は現実化する 』 というタイトルで翻訳されています。お薦めしたいのは、オリジナル無削除編集版 ( ORIGINAL UNABRIDED EDITION )  の原書です。

 ナポレオンヒルは、なかなかの名文家で、英語の勉強にもなります。アメリカ留学中に現地の人たちに確認しましたが、この本を読んで成功したという人もたくさん出ている。世界的なベストセラーだということです。

 鉄鋼王として知られたアンドリュー・カーネギーがリストアップした500人の成功者 ( これから成功するであろう人も含めて ) に対し、新聞記者だったナポレオンヒルが20年もの歳月をかけてインタビューと追跡取材を敢行した結果、1937年にまとめたものです。

 さまざまな読み方のできる本ですが、私は、参考となる個所にポストイットを張り、日々繰り返し目を通すことで、自分の精神力強化に役立たせてもらいました。

 田舎育ちで、青年期まで変人扱いされていたという著者の境遇に共鳴したということも大きかったのですが、そこに書かれていることを自分なりに実践することで、夢実現にかける精神的持続力は確実に鍛えられました。そういう意味で、私にメンタルトレーニングの重要性を教えてくれたのは、ナポレオンヒルが半世紀以上前に著した 『 THINK AND GROW RICH 』 でした。

  ( 引用 『 日米資格4冠王が教える 人10倍仕事をやり抜くメンタルトレーニング 』 内海英博著 ) 

 


posted by ヒデキ at 21:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 国際弁護士  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月10日

国際弁護士 ( 2 ) 逆境を生き抜き、人の10倍働くプロフェッショナル

 ガードレールの手前でブレーキをかけ、車の中でぼろぼろ泣き崩れる内海氏。あんなに泣いたことは子供の頃以外にもなかったという。

涙には精神の浄化作用があるというが、まさにそのとおりで、後悔の念で後ろ向きに凝り固まっていた心がほぐれ、

 「 もう一度やり直そう 」 という気になったという。
そして、日増しに、 「 いまに見ていろ ! 」 と、逆境の底からふつふつと、ファイトが湧いてくるようになったという。

 『 よくいわれることですが、人間というのは本当に気のもちよう一つです。ピンチもチャンスに変えられるのだ、とこのとき身をもって痛感しました。 』 

 借金地獄のさなかにあった1991年2月、晴れて内海英博氏は公認会計士になる。監査法人に勤めて実務経験を3年積んで第3次試験に合格し、正式に公認会計士の資格が取得できたのである。

 ところが、

 『 このまま、いまの状況に甘んじていていいのか? 』 という気持ちが日増しに強まってきたという。

 まだ借金は返し終えておらず、帰宅してから夜中まで家庭教師のアルバイトを続けていたが、 演歌 『 生きてりゃいいさ 』 で救われて以降、ようやく目標に向かって努力するという姿勢を取り戻したわけである。

 企業の実務においては、税務・会計上の問題と、税法以外のさまざまな法律の問題が錯綜してくる ( 企業合併などがその典型 )。一つの問題を解決するために、税金と法律の両面から対策を検討していかなければならないことが多いが、公認会計士が関与できるのは税務・会計の領域のみ。

 資格の壁があって法律にからむ問題は、法律事務所に持ち込まれる。ならば、弁護士資格を取ってしまえばいい。そうすれば、1人で両面の仕事ができ、同じ資格をもっている者のなかで差別化もできるのではないか。。。

 『 よし、弁護士になろう。絶対になってやる 』 と内海氏は決意する。

 再起に向け、最初のターゲットを司法試験突破に置き、借金完済のメドがつきはじめた1992年から、司法試験の勉強を開始する。

 東京大学を卒業してすでに4年が経過していた。悠長に時間をかけて勉強はしておれない。時間は1分でも惜しい。勤務しながら勉強をするのは難しいと感じ、監査法人を正式に辞める。

 ちなみに当時は、現在の制度とは違って公認会計士試験と司法試験とで重なっている科目、内容はほとんどなかったという。

 本格的に勉強を開始してから2,3カ月後に受けた択一試験は合格。わずか数カ月でその年の司法試験論文試験に臨むが、さすがに難関といわれる試験であり、あえなく不合格。

 原因ははっきりしていた。勉強方法を間違えたのである。時間が足りないため丸暗記中心の詰め込み勉強をし、試験期間中も不眠不休状態。あとから考えれば ”自滅” だったという。

 脳細胞のフル回転を阻害するもの

 司法試験の問題は、基本的には法律知識そのものを問うものではなく、それらの知識を組み合わせてたうえでの判断力と表現力、論理展開の正当性を問うものである。

 それこそ脳細胞をフル回転させる必要がある。実に単純なことなのだが、睡眠不足ほどそれを邪魔するものはない。

 家庭教師で奔走していた当時、睡眠不足でもなんとかなったのは、頭の中の知識をただ単純にアウトプットすればよいだけだったからだ。

 脳細胞をフル回転させるほどのエネルギーは使っていなかったのに、そこのところを、
 「 睡眠時間を削りさえすればなんとでもなる 」 と勘違いしてしまったのである。

 同じ轍を踏まないため、不合格とわかった直後から勉強方法を根本的に切り替える。

 「 頭がすっきりするまで眠れるだけ眠る 」 => 「 そのうえで、ほかの生活時間を削って勉強時間を増やす 」

 これがいまでも内海氏の生活の基本パターンになっているという。

 論文試験の問題集やゼミの模範解答などから、これぞベスト!
 と思う箇所を切り取ったり転写したりしてB6サイズに統一してカード化し、ジャンル別にファイル化。そのカードに繰り返し目を通して、暗記ではなく理解に努める。

 そういう方法を取ると、 「 なぜそうなるのか? 」 という疑問がどんどん消えていく。不要になったカードは捨てていき、必要なものだけ残す。カードの枚数はどんどん減っていく。

 この勉強方式に変えてから、司法試験のための勉強が楽しくなったという。

 なによりも、明確に自分で打ちたてた目標に向かっての勉強なので、楽しさの度合いは愛光学園時代の比ではなかったという。

  ( 引用 『 日米資格4冠王が教える 人10倍仕事をやり抜くメンタルトレーニング 』 内海英博著 ) 


posted by ヒデキ at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 国際弁護士  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月02日

国際弁護士 ( 1 ) 逆境を生き抜き、人の10倍働くプロフェッショナル

 日米資格の4冠王がいる、と知ったのは、たまたま会社に送りつけられてきたFAXのセミナー案内の講師欄を見たときだった。

 弁護士、公認会計士、ニューヨーク州弁護士、米国公認会計士の4つの資格を持ち、六本木ヒルズにある外国法律事務所で働く内海英博氏、そして年齢を見ると、自分と同世代。

 「 え〜っ !? こんな優秀な人間が同世代にいるの? 」 と、ビックリ。自分とて、4年前までは六本木ヒルズで働いていたから、ひょっとしたらすれ違ったこともあったかもしれない。
まずはそのきらびやかな経歴から。

 「 1987年、公認会計士2次試験合格。88年、東京大学法学部卒業、監査法人勤務。91年、公認会計士3次試験合格、93年、司法試験合格。96年、弁護士登録。

 大手国際法律事務所に入所。この間、日本最大の税務訴訟、日本初の上場廃止を伴う大規模株式公開買付、M&A等に従事。

 2000年ハーバードロースクール ( 法学修士 ) 卒業、2001年ニューヨーク大学 ( NYU ) ロースクール国際租税法課程卒業。

 同年よりニューヨークの大手法律事務所でREIT ( 不動産投資信託 )、税務案件、M&A、国際金融取引案件に従事。

 ニューヨーク州弁護士登録。2002年、米国公認会計士取得。 」

 すごい頭脳と経歴、そしてビジネスの世界での活躍の幅広さ。

 「 いったい神はなぜ、人をこんな不平等にお造りになったのか? 」 
と、自分の凡庸ぶりが悲しくなってくるではないか !!

 「 きっと生まれ落ちたときから頭の構造が違うにちがいない。銀のスプーンでもくわえて生まれてきたに違いない。 」 と、ジェラシーに身もだえしながら、氏の成功の秘密がどこに隠されているのか気になって仕方がない。

 早速、東京駅前にある大型書店、丸善本店に氏の本を買いに向かう。凄いのは、資格だけでなく、自己啓発本や金言集、ビジネス本を月に30冊も読み、世界で成功した人たちの共通項を書籍から探し出すという内海氏の向上心の凄さ。

 「 生死がかかっている 」 気持ちで集中する。 という氏のビジネスへ、スポーツ、自己啓発、そして東京と名古屋の遠距離恋愛を新幹線に乗って続けた末に結ばれた奥さまとのドラマチックな恋愛。。。すべてにおいての集中力。

 中でも、あっと驚いたのは、 ” 生まれおちたときからのエリート街道 ” との予想とはうらはらに、ジェットコースターのように起伏の激しい波乱万丈の人生である。

 「 内海さんとこのお兄ちゃんは東大へ入ったんやて。家庭教師で教えてもろた○○医院の息子さんは、京大の医学部に一発で入れたそうやて。たいしたもんやて。 」 と、周囲の羨望を一気にあびて、誇り高かった東大時代。

 家庭教師や塾でのアルバイトに重点をおいた学生時代を続けながら、公認会計士2次試験に合格し、卒業時点で預金残高が1000万円。監査法人の事務所に入所してからも、夜は家庭教師との二足のわらじという、変わった社会人1年生。

 そして卒業間もない頃から不運な経済的トラブルに見舞われ、自分自身の蓄えを吐き出して、1000万円を超す借金。

 そこから5年間は睡眠時間を4〜5時間に削り、借金返済のため夜間の家庭教師に奔走する毎日、土日も関係なく働き、身体を休められた日は1日もなかったという。

 生活費を切りつめるため、監査法人に勤めていたとはいえ、スーツは1着きりの着たきりすずめ。襟や袖口が擦り切れ、シミのついたワイシャツで、替えのネクタイを買う余裕もなく、バッグも、スーパーで買った安物を、ボロボロになるまで使うという日々。

 生活費を切り詰めるため、自宅から弁当持参で通勤し、家に帰ると

 「 今月の支払いはいくらだ? 」

 「 いついつまでに入金しろ! 」 というノンバンクからの督促電話の恐怖。

 打ちひしがれ、卑屈になり、慢性的な睡眠不足からくる朦朧とした頭で、

 「 自分みたいな人間が生きていたってしかたがない。このままガードレールに突っ込んで死んでしまおう 」 という衝動につき動かされ、車のアクセルを踏み込む。

 その時にカーラジオから聞こえてきた演歌が、河島英五の ” 生きていりゃいいさ ”。

 ” 生きてりゃいいさ 生きてりゃいいさ

   そうさ生きてりゃいいのさ

   喜びも悲しみも 立ちどまりはしない

   めぐりめぐって行くのさ ”

 独特のだみ声で朴訥に歌うフレーズが、打ちひしがれた心にストンと響き、ガードレールの直前でブレーキをかけ、車の中でぼろぼろと泣き崩れる。

 そして、内海英博の破竹の大進撃がはじまるのである。

 「 同世代にこんな凄い人間がいるのか 」 と、感動を与えてくれる人だ。

            ( つづく )

   ( 引用 『 日米資格4冠王が教える 人10倍仕事をやり抜くメンタルトレーニング 』 内海英博著 ) 

 

 



posted by ヒデキ at 22:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 国際弁護士  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする