2017年02月11日

アメリカの不動産王(2) Donald Trump

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 1970年代の初め、ニューヨーク市が深刻な財政難におちいっていたころ、42丁目のグランドセントラル駅周辺は急速にさびれはじめていた。ほとんどのビルが抵当流れの状態だった。

 特に < コモドール・ホテル > は老朽化がひどく、赤字を垂れ流すだけでなく、浮浪者のたまり場になってしまっていた。誰かが早急に手を打たなければ、一帯がスラム化するのは必至だった。

 このホテルで一儲けできることはわかっていた。しかし、わたし独自の色 − 醜いぼろホテルを快適で美しい場所に変える − が出せなければ、わたしがかかわる意味などない。

 わたしは < コモドール・ホテル > を瀟洒な < グランドハイアット > に改装し、それをきっかけに一帯の再開発にとりかかった。再開発はわたしに富をもたらしてくれている。

 何をするときでも、あなたは情熱を注ぎ込む対象として、金を超越した使命や大目標を見つける必要がある。高みに至るには、拝金主義者の強欲さと排他性を捨て去らなければならない。

 視野を広げ、全体像を眺め、自分には何が提供できるかを見定めるのだ。可能な限り多くのニーズを満たしてほしい。可能な限り多くの人々のために、美や、健康や、効率性や、安全性や、生活の糧を創造してほしい。

 “ 人生ででっかいことを成し遂げたいなら、とてつもなく大きな熱意と情熱を持っていなければならない。 ” どんな仕事であろうと、職務の正しい遂行には情熱が必要だ。

 ドアマンもウェイターも受付係も、熱意をもって来訪者の対応に当たらなければならない。あなたが今どんな職業に就いていようと、情熱的に取り組んでいれば奇跡はおきる。

 正しい人物とめぐりあい、その人の目に留まるのだ。わたしは何度もそういう実例を見てきた。崇高な目標を見つけ、衷心からそれを追い求めれば、おのずと道は開けてくる。

 情熱がなければ人生は輝きを失う。情熱が与えてくれる肝っ玉は、 
“ 決してあきらめない ” ことを可能にする。
 
 < グランドハイアット > の成功には、献身、粘り強さ、激務という高い代価が必要だった。さまざまな難題に立ち向かうとき、 
 「 醜いものを素敵なものに変えたい 」 と願う情熱は、わたしに前身を続ける力を授けてくれた。そして、多くの人々と理想を分かち合うことを可能にしてくれた。

 では、情熱を注ぐ対象はどうやって見つけ出せばいいのか? 次の方法を試してほしい。
 @ しばらくのあいだ、論理的評価と判断はわきに置いておく。心の奥深くに問いかけ、自分はどんな仕事がしたいのかについて夢想を繰り広げる。人生で何かひとつ成し遂げるとしたら、いったい何を成し遂げたいか?
 
 時の経つのも忘れるほど、楽しくて没頭してしまうことは何か?
 給料をもらわなくてもいいと思えるぐらい、楽しくてたまらないことは何か?
 何をやり遂げたときに、大きな満足感を感じるか?
 何をしているときに、ぼーっとのぼせ上がり、恍惚状態に入ることができるか?

 A ここで現実に戻る。
 自分が愛することができる仕事とは、自分にとって可能な仕事であり、自分にとって得意な仕事である。だから、あなたは自分の長所を探り出し、自分の得意分野を見つけ出し、自分独自の才能について考えればいい。
 
 B そしてこの検討を行う際には、そう、でっかく考えるのだ!
 びっくりするほどの偉業を思い浮かべ、仕事から得られる喜びと満足感を思い浮かべるのだ。
 
 好きな仕事をしているとき、仕事は仕事の域を超える。活動自体がエネルギー源となるのだ。アップルとピクサーの共同創業者スティーブ・ジョブズは、コンピューターに情熱を注いでいた。

 彼は最高の技術者ではなかったにしろ、情熱の大きさでは誰にも負けない。この情熱こそがジョブズを現代最高の革新者に仕立て上げていたのである。

 “ 夢想家よりも実行者に ”
 情熱は頭脳や才能よりも重要だ。頭脳と才能に恵まれた人々が、情熱の欠如ゆえに失敗した場面を、わたしは何度も目にしてきた。言うなれば、 “アイデア倒れの人々” である。

 きっとあなたの周りにも、そういう人がいるはずだ。いつもすばらしい新アイデアにあふれ、いつか実現しようと考えているが、結局、アイデアが実現されることはないという人々。

 彼らのアイデアは頭の中にとどまり、決して心では感じない。そして、“ 心がないアイデアは、はかなく消える。 ” アイデアとは、それ自体では弱々しく、あいまいなものである。

 アイデアをコンクリートと石とガラスに変換するには、とてつもない大きな情熱が
必要となってくる。

 あなたはアイデアの足を地につけさせなければならない。アイデアが消えてしまう前に、情熱という重しで引き止めなければならない。情熱は魔法の調味料だ。

 あなたの使命がなんであろうと、情熱は競争のための激しい駆動力をあたえてくれる。才能に恵まれていない人々が、ハイオクの情熱で大成功するのを、わたしは何度もまのあたりにしてきた。

 私は情熱を父から学んだ。世間の人々はよく、
 「 建設のノウハウはお父上から学んだのですか? 」 と質問してくる。
 建築にかんするすべてを父から学んだのは確かだが、わたしが父から具体的に学んだのは、ノウハウなどではない別のものだ。父は土曜も日曜もなく、一週間に7日間働いた。

 父は仕事を愛しており、その意味で幸せな男だった。父は仕事に出ると、所有物件をくまなく見て回り、きれいに掃除されているかを確かめた。 “ 作り立て ” という表現を好んで用い、物件が “ 作り立て ” の状態でないと気がすまなかった。

 現場めぐりは週末も祝日も行われた。しかし、父はそういう生活を愛していた。ニューヨークの下町地区では建設業を営むには、1セントの無駄も許されなかったのだ。

 父は、通りの向かいで同規模のアパートが建設されていても、相手より早く、相手より安く、相手より良いものを作った。

 相手方が撤退を余儀なくされると、父はそのアパートを買い取り、改装したのちに自分で売った。仕事が幸せにつながる可能性を、わたしは父から学んだ。

 仕事に対する情熱も、わたしは父から教わった。仕事に対する情熱が大きすぎるために、わたしは1日に3〜4時間しか...
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【 トランプ思考 】
posted by ヒデキ at 12:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 伝説の経営者たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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