2016年05月29日

歴史と人間に学ぶ戦略論(2)

 『戦争論』 クラウゼヴィッツの思考形成プロセス

− 人生に勝つ! ビジネスに勝つ!  ”戦略論”について連載でお伝えしていきます。”戦略論”って言ってもつかみどころがありませんが、歴史や重大人物の去来について振り返ってみると、とても面白いことが分かります。クラウゼヴィッツの 『戦争論』からお届けします。

『戦争論』を理解するには、まずプロセイン軍(ドイツ)の一参謀をして、この大著に取り組むきっかけとなった実際の戦史を振り返ってみましょう。

@ 『フリートリッヒ大王戦史』を読んだクラウゼヴィッツは、「政治と軍事の関係」 について開眼します。

 フリートリッヒ大王の戦争手段は傭兵制度、横隊戦術、倉庫給養を基盤とする機動戦略である。彼の戦争指導は外交を第1とし、開戦前に友邦を獲得することに全力を挙げました。

 実際の作戦計画の立案においても政治上の考慮を重視して作戦目標と作戦路を決定した。
こうして逐次占領地域を拡大して敵国の中枢部に迫り、この間に外交その他あらゆる手段を尽くして敵を屈服させ、有利なる講和を結ぼうとしました。

 彼は同戦史から 「政治と策応しない軍事は労多くして功なし」、「軍事は相手に負けまいとして限りなくエスカレートするので、政治のコントロールを必要とする」 という基本思想を学びました。

A 1796年のナポレオンのイタリア戦争、特に7、8月のガルダ湖畔の各個撃破作戦はナポレオンの天才ぶりを満天下に知らしめた鮮やかな戦いでした。

オーストリア軍の集中包囲圏内に陥ったが驚かず、かえって敵の分離に乗じて各個に撃破する決意を固めました。そして、ガルダ湖東南側地区に転身し、ここに主力を集結して戦機をうかがいました。

 このとき彼は部隊にじんそくな行動を要求し、重い大砲などはその場で土中に埋めさせたほどです。

 8月3日、ナポレオンはガルダ湖西岸の敵2万を襲って撃破し、返す刀で後方に迫ってきた敵の主力たる中央軍を撃滅して全ヨーロッパをあぜんとさせました。

 クラウゼヴィッツはこの作戦について 「ナポレオンがなぜ勝ったか」を徹底研究し、その決戦戦略と、“寡を持って衆に勝つ”(少人数で大勢に勝つこと) 内戦作戦の素晴らしい威力に驚嘆します。

B プロセイン国家の命運をかけたイエナの会戦では、ナポレオンの巧みな陣頭指揮によってプロセイン軍はひとたまりもなく追走してしまいます。クラウゼヴィッツは 「フリートリッヒ大王以来の伝統を持つ、誇り高きプロセイン軍がなぜあのように危うく完敗してしまったのか」 について徹底的に反省し、
 
 「戦いの勝敗を決するものは一にかかって将帥にあり、全軍の運命に与える影響のいかに甚大なものがあるか」 を肝に命じました。そして 「プロセイン軍は敗れるべくして敗れたのであり、ナポレオンに学び、軍を確信しなくてはならない。」 と奮起しました。

C 1808−1813年のナポレオンのスペイン戦争では、意外なことに、スペイン軍のゲリラ戦に悩まされます。当時、フランス軍11万7000人は5軍に分かれてスペイン各地に駐屯していましたが、そのうち4軍10万人がスペイン軍に攻めたてられて敗退もしくは投降してしまいました。

「ナポレオンでも勝てないことがあるのか」 というのがクラウゼヴィッツの感慨でした。彼は、ここで国民戦争の強さというものを認識します。

D 1812年のあの有名なモスクワ作戦を注視して、「ナポレオンでも敗れることがあるのか」 と驚き、「ナポレオンの命令戦法に限界がある」と感づきます。

 命令者の意図と部下の行動を示したものが「命令」であり、部下の行動だけを示したものは 「号令」、発令者の意図のみを示したものは「訓令」です。

 ガルダ湖畔の各個撃破作戦のような巧妙複雑な戦法は、「命令」を使わなくては演出できない。しかし、「命令」は騎馬参謀により伝達されていたので、戦場が騎馬参謀の行動範囲以上に拡大すると 「命令」戦法を使用することはできず、それ以上は 「訓令」戦法でなくては役に立ちません。

モスクワ作戦の失敗は、戦場は幅600キロ(東京―明石間)の長さに達していたにもかかわらず、「命令」戦法で戦っていたことが根本原因でした。

E ナポレオン軍とプロイセン・スウェーデン・ロシア連合軍は、1813年、ドレスデンで大規模な戦闘を行いました。この会戦でも確かにナポレオンは強かったのですが、しかしナポレオンのおもむかない戦場では、フランス軍はほとんど敗れました。
 
 対する連合軍は、「訓令」戦法を駆使し、ナポレオンの「命令」戦法を蹴散らしました。これを見たクラウゼヴィッツは。。。

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 (つづく)

 【 クラウゼヴィッツ ”戦争論” 】



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posted by ヒデキ at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | MBAの知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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