2015年01月15日

伝説の商社マン 岡藤正広 伊藤忠商事社長 (2)

” 東大卒業文集に 「伊藤忠入社 三菱商事、三井物産殲滅」 と書いた男 ”

  繊維事業を源流に持つ非財閥系商社の雄は、今や業績が絶好調。「非資源ナンバー1」を掲げながら、リスクとポテンシャルを冷静に見分け、数字の達成にこだわる岡藤経営はどこから来ているのか。伝説の商社マンを追う。

 「か、け、ふ」(稼ぐ、削る、防ぐ)、「110」(一次会まで、午後10時にお開き)、「朝型勤務」など、伊藤忠商事社長、岡藤正広のこれらの興味深い語録は、何度もマスコミに取り上げられてきた。

  2010年社長に就任して以来、岡藤は 「住友商事を抜いて業界3位になる」 「非資源分野でナンバー1商社を目指す」 目標を掲げ、実行してきた。14年3月期の純利益は3102億円と過去最高を記録。

  業績を牽引したのは、「非資源分野ナンバー1」の通り、住宅、資材・不動産などの住生活・情報部門で46%の伸びで、米食品大手「ドール・フード・カンパニー」(以下、ドール)からアジアでの青果事業、グローバルな加工食品事業を買収した食品部門は、26%増加するなど、非資源で稼げる体質が強化されたことを証明した。

  社長就任以来、 “伊藤忠・岡藤” の軌跡を、岡藤の発言や資料などでたどると、あることに気づかされる。「組織は生き物で、組織を率いる者の人格、性格、意思が如実に反映される」と。岡藤の際立ったキャラクターなくして、業界3位の伊藤忠は存在しないだろう。

 好調な伊藤忠の業績を反映し、商社の新御三家は、「三菱商事、三井物産、伊藤忠商事」と呼ぶ声もある。では岡藤は、どのように伊藤忠を変えたのか。

 "伊藤忠入社 三菱商事、三井物産殲滅"

  45L12QB。この暗号めいた数字、アルファベットの羅列には意味がある。45は昭和45年(1970年)。L12は文科系の文科1類と文科2類。Qはクラス名。最後のBは第2外国語でドイツ語の履修。つまり、昭和45年に東京大学に入学した文科1類(法学部)、文科2類(経済学部)の合同クラスを意味している。

  大阪府立高津高校から東大文科2類に入学した岡藤は、このクラスに在籍。ここからは後に財務省事務次官の杉本和行(現公正取引委員会委員長)、現在検事総長の椅子に座る大野恒太郎など、エスタブリッシュメントが輩出されている。

  昭和45年といえば、東大闘争の煽りから東大が入試中止を決定した翌年で、混沌とした空気が学内を覆い、東大闘争の象徴である安田講堂は廃墟のように放置されたまま。こんな時代に岡藤は東大での4年間を過ごした。

  当時、東大生の主流だったのは、私立御三家と呼ばれる開成、麻布、武蔵や教育大付属駒場(現筑波大付属駒場)といった都内の東大入試定番校の出身者で、親元から通学し、金銭的な余裕もある知り合い同士だった。

  対照的なのが地方の高校出身者で、ある地方出身者のための学生寮費は、月額100円。朝食40円。夕食120円。100円の寮費を払えず、100円足らずの食費も惜しむ学生は少なくなかった。

  岡藤は、孤高の学生だった。当時流行だった片方の目が隠れんばかりの長髪でガリガリに痩せていた岡藤を、「教室で寝息を立てる姿が今でも思い浮かぶくらい不思議と存在感があった」と、岡藤とはゼミの同期だった

  小川孔輔は回想する。
「別に友達必要ないわ」
岡藤はこう公言していたようだ。

  孤高の学生が励んだのは、アルバイトだった。当時、東京・亀戸にあった岡藤の下宿先を訪れたことのある数少ない友人、宮本正樹にとって、岡藤は立派なビジネスマンに見えた。宮本によれば、岡藤にはただならぬ商才があったという。

  岡藤は、どこからか都内の女子大学内に自動販売機を設置し、中身の入れ替えなども行う仕事を見つけてきた。ただ、現場に行かずに、アルバイトとして雇っていた女子学生を使いお金を回収していて、当時の学生からは考えられない額のお金を稼いでいた。

  夏休みごとに大阪の実家に帰省し、家庭教師のアルバイトに精を出した岡藤。毎日効率よく数軒回り、稼いだお金を学費と生活費に充てる。高校3年のとき、父を亡くし、母と弟となった岡藤にとって、自活は当然だった。

  岡藤の人生の分岐点に立ち会ったのも宮本である。就職活動がチラチラ頭をかすめ始める大学3年の頃、クラスメートの父親の縁で、岡藤と宮本は当時、東京・日本橋に本社を構えていた商社「日商岩井」(現双日)の人事部を訪ねることになる。財閥系商社に対抗しようと意気込む日商岩井にとって、東大生は喉から手が出るほど欲しい。

  昼食が終わりかけた頃、人事担当者がおもむろに声をかけた。「ところで、どうや宮本君」。もちろん就職の誘いである。宮本は間髪いれず、「はい。お願いします」と頭を下げた。人事担当者の視線は岡藤に向かった。.....

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 【 人は仕事で磨かれる 丹羽宇一郎、伊藤忠商事元会長 】

posted by ヒデキ at 22:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 伝説の経営者たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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