2014年11月16日

伝説の経営者たち マーク・ザッカ−バーグ(4) Facebook創業者

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 “みんなの知恵はひとりの知恵より賢い”

 フェイスブックが登場した2004年、インターネットの世界にはグーグルが君臨していた。それがわずか6年後の2010年には、アクセス数でフェイスブックがグーグルを抜き、世界第一位になっている。

 その後も両者はデッドヒートを繰り返すことになるのだが、フェイスブックがグーグル帝国下で新帝国を築けたのはなぜだろうか。それは 「プル (引く)」 と 「プッシュ(押す)」 の違いにある。

 グーグルが求めるのはプル・モデル。ある言葉を検索すれば、何百、何千という結果が表示され、ユーザーはそこから答えを探す。世界中のウェブページをすべて集めた上で、ユーザーが求める答えを提供すること、できることならたった一つの完璧な答えを提供することだが、やはりどうしても、ぼう大な結果から 「引く」 作業がつきまとう。

 それは現実的ではないとして生まれたのが「プッシュモデル」 である。友人同士が兵法を教え合って、互いに求める方向へと背中を 「押す」 方式だ。これなら簡単に求める答えが得られる。フェイスブックは、

 「個人が持っているそれぞれの知識を引き出し、その知識を共有することによって、さらにすぐれた知識としてまとめ上げることができる」 とザッカ−バーグは言う。

 ザッカ−バーグはフェイスブック以前から、親しい者同士を集めて衆知にまとめるのが巧みだった。ハーバード大学で美術史の授業にほとんど出席せず、試験でピンチになった時がそうだった。

 授業で使われた絵画をすべてダウンロードして書き込みができるようにし、サイトに張り付けた。そして大学の友人向けにサイトのリンクをはると、1〜2時間で多くのコメントが集まった。そのコメントをじっくり読み、答案にまとめたのだ。

 成績はAで、しかもこれまでに提出された答案の中で最高だと評価されたという。こうしたやり方を是とするかはともかく、まさに友人の知識を引き出し、共有することでさらに優れた知識としてまとめ上げる見本である。

 “情報は双方向にしてこそ役立つ”

 フェイスブックは同級生同士が交流をより深く楽しむためのものだった。それだけに
「フェイスブックは単なる暇つぶしに過ぎない。」 という批判がかなり後まであったという。

 だが、ザッカ−バーグは 「情報は双方向にしてこそ役立つ。」 と言い、友人や他人を理解するこおとは暇つぶしではないと反論した。

 「フェイスブックが目的とするのは、一つには自分たちの世界がどうなっているのか、それを知る力を高めることであり、そのために必要な情報をみんなに伝えようということだ。」

 「 新聞のある独裁国家と、新聞のない民主主義国家なら、新聞のある方を選ぶ。」 という言葉があるように、知らないことは悲劇なのだ。

 同じ大学に在籍するのであれば、一人一人が情報を提供して共有することは、大学をよく知ることであり、正しい判断と行動で大学生活を送ることになる。これは、社会に出ても同じことだ。

 つまり、フェイスブックは学生の暇つぶしではなく、自分の置かれた世界を、誰もがより深く、より広く知るライフツールになるわけだ。

 こうしてザッカ−バーグ自身、最初はそう重要視していなかったフェイスブックを通じて、ビジョンを崇高なものにしていく。

 ”ネットワーク効果が出始める”

 フェイスブックには、崇高なビジョンが加わるのと同時に、ユーザー数が増えることでネットワーク効果が増すという変化も現れた。ネットワーク効果とは、同じ製品やサービスを利用するユーザーが増えると、その製品やサービス自体の価値が高まることを指す。

 携帯電話は、登場したばかりでユーザー数が少なかったころは、利用価値が低かった。使える機能もすくなく、インフラ整備も遅かった。だが、利用者が増えるにしたがい、利用価値は加速度的に上がった。

 フェイスブックも同様だ。ユーザー数が何百万人から何千万人、何億人と増えるにつれ、集まる情報もぼう大になり、共有できる情報が増えて世界をよりよく理解するツールとしての機能も強まる。

 それは、世界を動かす力にもなりえる。

 数あるSNSサイトには、ビジネス向け、メディアのポータルサイト用、地域独自のもの、大手企業が社内コミュニケーション用にスタートさせたものなどさまざまな目的がある。その中で、ザッカ−バーグほど情報共有を広げ、世界に透明性を加えることを追求している人間はいないだろう。

 ザッカ−バーグはこう話している。

「僕がやろうとしているのは、一人一人に自分の声を与えることなんだ。僕たちより数世代前の人たちのことを思い返してほしい。情報を共有することもできず、自分の意見を満足に伝えることができなかった。

 だが、今は違う。SNSやインターネットツールがあるおかげで、自分の考えを発表して、一人一人の声をみんなに聞いてもらうことができるようになったんだ。」

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【 引用: マーク・ザッカ-バーグ 史上最速の仕事術 】

posted by ヒデキ at 10:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 伝説の経営者たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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