2014年08月03日

いじめられている君へ − 死にたくなった時にどうするか (19)

 「 人生は学校の外にも 」 アルピニスト、野口健

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 一日に約3千人の視聴者の皆さまに読んで頂いているこのブログは、単なるブログではなく、
 『 社会の公器 』 として広く社会を活気づけ、ビジネスマン、学生さんにとって刺激や競争力の根源になる 『 無料のインフラ 』 にしようという目標があります。

 インターネットで語句検索されてこのブログにたどり着かれる方がたには、 ”自殺” や ”死” などの語句から検索してたどり着かれるケースも増えています。

 学校でいじめられ、悩んでいる子供に聞いてほしいお話を紹介します。連載記事はカテゴリー欄からご覧になれます。

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 いじめはいつの時代にもあります。けっしてなくならないでしょう。なぜいじめられるのかを考えても、なっとくできる理由が見つからない。いじめとは、そういうものだと思います。

 私は小学校低学年のころ、いじめられました。母親が外国人なので、見た目がほかの子と違う。きっかけは、それだけでした。苦しい、つらい気持ちはずっと続きました。このままではだめだ。人生を変えたい。そう思っていました。

 私が変わったのは、山に出会ってからです。登山家の本を読んであこがれ、あぶないからと反対する父を説得して、高校生から始めました。

 山は本当に危険です。19歳のとき、先輩が300メートル滑落し、亡くなりました。これまでに19人の仲間を失っています。私もヒマラヤで雪崩にあうなどしました。死をとてもみぢかに感じました。

 でも死に近づけば近づくほど、生きたいと思う自分に気づいた。生き物はみんな、生きることに精いっぱいです。山に登ると、人間も同じだとわかって、それまでの悩みが、とても小さなことのように思えました。

 私はみなさんにも山に登れと言っているのではありません。人生は学校の中だけではないということをわかって欲しかったのです。私にとって山がそうであったように、みなさんにも自分を変えるきっかけになるものが必ずあります。

 まず、なやみを誰かに話してみることです。友だちでも大人でも。けっして一人でなやむだけでは解決しません。いじめのように人間は人間を傷つけることがあります。でも人間を助けるのもまた、人間しかいない。それも登山で学んだ大切なことです。

 (引用: いじめられている君へ いじめている君へ ― 朝日新聞社編 ) 

 
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