2014年02月08日

伝説の経営者たち − ドナルド・トランプ、アメリカの不動産王 (9)

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 “直感に従って進め!”

 あなたは自分の行動を理解していなければならない。自分に自信を持つだけでなく、自分の行動が正しいということを知っておかなければならない。流れに逆らって行動したとき、あなたは最大の成功を手にできる。コンサルタントを雇って法外な料金を支払う人がいるが、あれは時間と金のムダでしかない。

  コンサルタントが報告書を持って戻ってくる頃には、取引はもう死んでしまっているか、誰か他人のものになってしまっている。だから、コンサルタントを必要とするような分野では、そもそもビジネスを行うべきではないのである。

  自分のビジネスを隅から隅まで知り尽くし、あらゆる事実をもれなく把握し、周りの人々の意見を参考にしたうえで、自分の直感に従って突き進むのだ。

 直感は誰にでもある。重要なのは、直感の使い方を知っているかどうかだ。一流大学の卒業証書を持っていても、直感の使い方を知らなければ、トップにのぼりつめるときも、トップの座を守るときも、相当な苦労を強いられるだろう。

 今日では、驚くほど多くの人々が自分の直感を信じなくなっている。生まれ持った自然の直感を遮断してしまっているのだ。

 直感が作用するしくみと理由は、いまだ解明されていない。しかし、あれをすべきだ、これをすべきでない、と直感に教えられる場面はよく見られる。成功を手にした実業家のほとんどは、作用のしくみは理解していなくても、自分に良い直感があることを認識し、大切な決定を行う際に重用している。

 科学者によれば、人間の脳は何らかの方法で、日常生活の中にひそむパターンを感知しているらしい。まったく新しい状況に直面したときも、過去に感知した同種のパターンと照合するため、事前に結果を予測することが可能となるわけだ。

 取引の場数をいやというほど踏んできたわたしは、交渉のあらゆる段階において、微妙なニュアンスの違いを感じ取れる。相手が時間稼ぎをしていたり、相手が本気でなかったり、相手がウソをついたりしていれば、すぐにわかる。

 話がうますぎる場合は、さまざまな兆候から、裏に何かあるなと気づく。相手が弱くなる時期を見はからうことも、相手にとどめを刺す時期を見はからうことも可能だ。

 腹の内部の神経細胞は、直感をつかさどる脳の部位とつながっている、と主張する科学者もいる。実際、わたしは何かが正しい、何かが正しくないという直感を、腹の奥底で感じている。

 無人島や荒野でサバイバル生活を送る番組などのヒット作品を手がけたテレビプロデューサー、マーク・バネットと初めて会ったときも、とてもポジティブな直感が腹の底に走った。この人物となら気持ちよく仕事ができそうだと。

 理由は説明できないが、バーネットがひとりの人間としても、ひとりの職業人としても、100%本物であることが一瞬でわかったのだ。この直感と、しっかりした握手の感触だけを頼りに、わたしは初対面の日にバーネットと取引を成立させた。

 対照的に、確たる理由はなくても、好きになれない人々が存在する。こういう場合は経験から言って、自分の直感を信じ、相手に気を許さないようにするのが得策だ。

 ( つづく ) 
 ( 引用: 『 でっかく考えて、でっかく儲けろ 』 Think Big and Kick Ass in Business and Life )


posted by ヒデキ at 22:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 伝説の経営者たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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