2013年10月28日

いじめられている君へ − 死にたくなったときにどうするか (16) 

「自殺すること禁じます」 
- 作家、石田衣良

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 一日に2千人の視聴者の皆さまに読んで頂いているこのブログは、単なるブログではなく、
 『 社会の公器 』 として広く社会を活気づけ、ビジネスマン、学生さんにとって刺激や競争力の根源になる 『 無料のインフラ 』 にしようという目標があります。

 インターネットで語句検索されてこのブログにたどり着かれる方がたには、 ”自殺” や ”死” などの語句から検索してたどり着かれるケースも増えています。

 学校でいじめられ、悩んでいる子供に聞いてほしいお話を紹介します。連載記事はカテゴリー欄からご覧になれます。

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これからほんとうのことだけ書きます。ぎりぎりに追い込まれた人には、理想やなぐさめより真実のほうが救いになることがあるからです。


日本ではすべての集団でいじめがあります。教室だけでなく、職員室でもPTAでも変わりありません。学校を管轄(かんかつ)する文部科学省でも、教育基本法を審議(しんぎ)する国会でも、いじめはきっとあることでしょう。

連日いじめキャンペーンを張っているメディアでも変わりません。テレビ局にも出版社にも、いじめは絶対ある。それを客観的に認められない人は、記者としての適性を欠くくらいです。

だれもがいけないといういじめがなくなる気配はありません。あなたは、今日もいじめられるとわかっていながら学校にむかわなければならない。とてもつらいことでしょう。

僕にはなにも、あなたにできません。すごくくやしくて情けないけど、なにもしてあげられないのです。ただ僕はあなたが自殺することは禁じます。あなたはあなただけでなく、たくさんの人の思いを受けて生きている。お父さんもお母さんも兄弟の思いも。

未来のあなたにも責任がある。いつか将来、あなたには、家族ができて、かわいい子供ができるかもしれないが、その子も生まれなくなってしまう。

今の状況はきびしいかもしれません。でも、永遠(えいえん)にはこれはつづきません。これは、一時的なものなのです。過ぎていくものです。

むかし、ニーチェというおかしな哲学者がいました。
「あなたを殺さないものは、あなたを強くする。」 強くなってください。まわりの正しいオトナたちより、もっと大人になってください。

死んだふりをして、苦しい時間を生きのびてください。そして、いつか、笑いながら光の中を歩いて下さい。あなたが生きていることが、きっとだれかの力になるのです。その日は、必ずやってきますよ。

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 石田衣良 − 1960年、東京都生まれ。広告制作会社に勤務した後、コピーライターとして活躍。1997年、『池袋ウェストゲートパーク』 で作家デビュー。2003年 『4TEEN』 で直木賞受賞。その後も、みずみずしい感性と洗練された文章で巧みに現代を描く作品を精力的に発表している。



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