2013年03月21日

死にたくなった時にどうするか (12) いじめられている君へ

いじめられている君へ 
「 すばらしい瞬間は必ず来る 」  − 児童文学者、あさのあつこ

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 一日に約2千人の視聴者の皆さまに読んで頂いているこのブログは、単なるブログではなく、
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 学校でいじめられ、悩んでいる子供に聞いてほしいお話を紹介します。連載記事はカテゴリー欄からご覧になれます。

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 「おれはおまえの文章が好きだ。才能があるぞ。」
中学校のとき、先生は私の作文をそんなふうにほめてくれました。作文の内容は忘れましたが、先生の言葉の内容だけはよく覚えています。

 何となく 「もの書き」 になりたいと思っていた私は、 「夢を捨てなくていいんだ」 と、自身をもつことができました。

 そのころの私は、勉強も運動も真ん中の下くらい。 「 ほかの人とちがう人でありたい。 」 と考えているのに、 「 ちがいを出すにはどうすればいいの 」 と迷ってもいました。

 「 あまりちがいすぎてもこわいな 」 とも思っていて、 「 だれか答えを教えて 」 という気持ちでした。先生がほめてくれたのは、そんなときです。

もし前日に私がいなくなっていたら、こんなにすばらしい瞬間に出会えませんでした。こうした瞬間が来るのは明日かもしれないし、10年後かもしれません。それは誰にもわからないことです。

 でも、君たちより何十年も長く生きてきた大人として、これだけは言えます。 
「 すばらしい瞬間は必ず来ます 」 

中学野球が舞台の小説 『 バッテリー 』 を読んだ若者から手紙をたくさん受け取りました。 「 元気が出た 」 「 明日、学校へ行ってみます。 」 そんな手紙を受け取ると、 「 自分がだれかを支えている 」 と、とても誇らしく感じます。

「 もし私がいなかったら、その人を元気づけるものがひとつ減っていた 」 と。

人は生きていれば必ず、だれかに支えられるだけでなく、だれかを支えています。もし、あなたがいなくなれば、あなたに支えられるはずだった大勢の人を悲しませることになる。それだけは、どうか信じてくださいね。

( 引用: 『 いじめられている君へ いじめている君へ 』 )

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 あさのあつこ
1954年、岡山県生まれ。小学校講師を経て作家となる。地方の中学校野球部を舞台に個性あふれる生徒たちが登場する青春小説 『バッテリー』 がベストセラーになるなど、さわやかな物語が若者たちの注目を集めている。




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