2015年07月28日

くず鉄相場が語る6ヶ月先の世界経済 (1)

 − 日米両国が演出した金融バブルは終焉へ

  2012年の10月に、G7サミットの盟主国である日米両国の財務官僚が一致団結して決め、中央銀行を打ち出の小づちにして進めてきた金融超緩和政策がもたらした株や不動産などのバブルが、いよいよピークアウトしてきた感が強まっています。

 世界の金融市場はほぼ例外なく、3年から5年間隔で暴落に見舞われて、それまでイケイケムードだったリスクマネーの出し手である株式投資家や不動産投資家に冷水を浴びせています。

 ひとつ前が2012年のギリシャショック、もう一つ前が2008年のリーマンショックです。そもそも相場とは、人間心理がかたちづくった投機資金の騰落のドラマであり、実体経済とかけ離れて一人歩きしたところに儲けの機会も暴落の機会もあります。

 FX市場には一日に何兆円ものお金が流れ込んでドル円、ユーロ円相場を形作っていますが、そこにあふれているお金は投機資金がほとんどで、実際に貿易決済で使われる実需のお金は外国為替市場の10分の1しかありません。

 不動産市場や株式市場も同じで、実需の買い、売り注文の多くが、長期にわたって投資しようという実需のお金ではなく、短くて数十秒、長くて数か月の投機資金です。

 そして、これらの相場の心を読むことに長けたトレーダーやファンド・マネージャーが、実体経済の数十倍の規模の金融経済をかたちづくっています。

 数年おきにやってくる市場の大暴落は、えてして金融経済が実際の実需にもとづいた実体経済からかけはなれて大きくなった時に起こります。

 6月に思いもかけず襲ってきたギリシャショックで市場は大荒れし、すぐその後には中国の上海株式市場が暴落し、ふたたび投資家は大きな損失をかぶり、中国発の世界大恐慌は断じて起こすまいと誓う中国政府のなりふり構わぬ株価下落防止策が効果を発揮して、7月の大暴落は難をのがれました。

 ふたたび、 「危機は去った」 とばかり、気の短い投機筋がドルを買い、株を買い、円安ドル高、株高へと元の筋書きどおりの相場へと戻しました。

 しかし、著名なエコノミストが見ている実体経済の有効指標のひとつ、くず鉄相場が7月から崩れ始めました。 「鉄は産業のコメ」 と言われるほど主要素材のひとつです。

千葉県君津や名古屋にある新日鉄住金などの高炉で作られる新鉄と、くず鉄を電炉で溶かしてリサイクル鉄をつくる鉄スクラップの2種類がありますが、このうち産業界の実需を如実に示すのがくず鉄相場です。

 この相場が7月に大きく下落しました。金融経済は実体経済の先行指標でありますが、その金融経済の先行きを予測するのに用いられる実体経済の体温を的確に反映するのがくず鉄相場です。

 (つづく) 
posted by ヒデキ at 00:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 外資系証券 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月26日

金融工学の旗手

” 金融ドリームチームを率いる負けず嫌いな仕事マニア - 金子英樹 ”

 一橋大を出て外資系コンサル・ファームに入社、そして米国投資銀行のソロモン・ブラザーズ・アジア証券に転職、最後には30代で起業。

 金融ハイテクベンチャーのシンプレクス・テクノロジーを急成長させた金子英樹氏の経歴を見ると、まさにエリート街道まっしぐら、といった印象を受ける。しかし、彼のこれまでの歩みを知れば、それが間違いであることに気付く。

 最初から恵まれた環境だったわけではない。狙ってキャリアアップしてきたわけでもない。「ただ、負けたくないから」。そんな思いで日々真剣勝負してきた金子氏の仕事観を紹介しよう。

 経済のグローバル化による競争激化に伴い、金融市場の主要プレーヤーは先進的な金融商品の開発にしのぎを削っている。そこで重要性を増しているのが、市場分析や売買を円滑に行うITシステムの存在だ。

 その時流に乗り、ディーリングシステムをはじめとする金融ITソリューションを専門に手がけ、脚光を浴びている会社がある。金子英樹氏が率いる金融ハイテクベンチャー、シンプレクス・テクノロジーである。

 金融とテクノロジー双方の高次元な知識を持つプロフェッショナルたちが、コンサルティングからシステム開発までを一手にこなし、驚異的な短納期でシステムを構築する。このビジネスモデルが高く評価されて、創業8年足らずで東証一部上場にこぎ着つけたというのだから、その急成長ぶりは推して知るべしである。

 外資系コンサルティングファームのアーサーアンダーセン(現・アクセンチュア)やソロモン・ブラザーズ・アジア証券でキャリアを積んだ金子氏が、同社を立ち上げたのは33歳のとき。満を持しての起業かと思いきや、意外にも「経営者になりたいと思ったことはない」という。

 「僕、プライベートは大雑把なんですが、何というか仕事では絶対に譲りたくないものがあってね。自分でもエキセントリックだと思うくらいに(笑)。それにこだわって生きてきたら、結果的にサラリーマン生活は長く続けられなかった、というだけのことなんです」

 同社の立ち上げに加わった面々は、世界的な金融企業ソロモン・ブラザーズ内で?ドリームチーム?と呼ばれていた、金融工学とITの専門家ばかりだ。彼らは皆、金子氏の持つ美学に惹かれて行動を共にした。金子氏のユニークさは、まさにその美学に由来しているといっても過言ではない。

 「ものすごく負けず嫌いな一方で、他人の長所は素直にリスペクトできるというか。学生のときもロクに勉強をしていなかったような自分に、人より優れたところがあるとしたら、そうやって人を巻き込み、チームの力を最大限に発揮させることかもしれませんね」

 ” 信頼を得るための「賭け」に出た新人時代 ”

 大学時代は六本木のディスコ(いまで言うクラブ)で働いていた金子氏がコンサルタントを目指したのは、1冊の本との出会いがきっかけだ。「少しは本でも読め」と友人から手渡されたのが、日本におけるコンサルティングビジネスのパイオニア、大前研一氏の本だった。これが機縁となり、1987年にアーサーアンダーセンへ就職。

 当時のアンダーセンでは、ある大手生命保険会社のシステム刷新という一大プロジェクトが進行していた。各世代のエースコンサルタントが結集したこの未曾有のプロジェクトに、金子氏もプログラマーとして参加することになる。

 アンダーセン主導で進められたこのプロジェクトには、大手SIベンダーも開発に参加していた。知識量も経験も豊富なベテランぞろいの大手ベンダーに対し、アンダーセンは20代の若手メンバーばかり。ベンダー側からの突き上げは厳しく、顧客も巻き込んで熾烈な主導権争いが繰り広げられていた。一歩間違えばプロジェクトが転覆しかねない状況の中で、金子氏は難局を打開すべくベンダー側にこう持ちかけた。

 「ヨーイドンで同じ規模の設計開発を始めて、どちらが早く問題なく開発できるか競争しましょうよ。もし僕らが勝ったら、もう何も言わないでください」

 それからの日々は、負けず嫌いな新人の真骨頂だった。優に1週間は不眠不休で開発に没頭し、ベンダー側のシステムに比べて遜色のないモノを作るに至った。それを機にベンダーのエンジニアたちの見る目は変わり、信頼関係が生まれていったという。

 ” ソロモン・ブラザーズ証券への転職で味わった苦い経験 ”

 2年間、生保でのプロジェクトに関わった後、シカゴの米国本社に異動。帰国後、マネジャー昇進を目前にした金子氏のもとに降って湧いたのが、転職の話だった。米国時代の上司から、「シリコンバレーのベンチャー企業に一緒に参加しないか」と誘われたのだ。

 その誘いに乗り、1990年に金融ハイテクベンチャーのキャッツ・ジャパン東京オフィスの立ち上げに参画。シリコンバレーのサクセスストーリーを目の当たりにして、金子氏は衝撃を受けた。

 「僕よりたかだか2歳年上のオーナー社長が、ニューヨークやロンドン、東京に支店網を広げて数年後の上場を目指している。スケールが違う、と思いましたね」

 最先端の金融工学を駆使した商品、とりわけデリバティブの世界を知ったこともキャリアに転機をもたらした。1年で東京中の金融機関にシステムを売り込み、「もう見込み客がいなくなったから」とデリバティブ分野のリーディングカンパニーであるソロモン・ブラザーズ・アジア証券への転職を決意。

無事に内定を獲得したものの、入社早々、金子氏は挫折感に打ちひしがれることになる。

 「金融機関は、投資を行うフロントと事務処理を担当するバックに分かれている。僕はフロントでデリバティブのシステムを作る専門家集団の一員になるつもりでいたのに、気が付いたらバックのシステム部門に配属されていた。デリバティブに必要な数学の知識がないことが原因でした」

 だが、そこで腐らないのが金子氏の金子氏たるゆえんである。早速デリバティブ部門に関するリサーチを開始したところ、当時のトレーダー部門のトップは海外のシステム部門から社内MVP(Most Valuable Programmer)の受賞経験者を一本釣りして東京オフィスに招聘。超がつくほどの精鋭たちによる ?ドリームチーム?を編成していたのだった。

 《フロントへ異動するために、まずは俺もMVPを獲る必要がある。そのためには大きなシステムの開発を手がけねば……》

 金子氏は、MVP獲得に「3年以内」という期限を設け、バックからの脱出計画を練った。

 ”「上位5%の人」になる仕事の極意 ”

 計画の骨子が固まってからの、金子氏の行動は早かった。日本に進出しているインドのIT企業から優秀な人材を集めて仕事を任せ、社内営業で新システムを次々に受注しては管轄領域を広げていった。いつしか東京オフィス全体のシステムの3分の1を傘下に収め、金子氏は遂にMVPを受賞。

 その実績が買われ、1994年に念願のデリバティブ部門への異動を果たした。しかし、そこで改めてスーパープログラマーたちとの格の違いを見せつけられる。

 「彼らはシステムエンジニアとして一流であるだけにとどまらず、ディーリングや金融工学(ファイナンシャルエンジニアリング)にも精通した超一流の人材でした。

 2つの異なる分野で一流の領域に入ることで、超一流のビジネスマンたり得るという凄さを痛感させられました」この「2つの分野で上位10%」に入るべく、異動後もガムシャラに仕事をこなした金子氏。このときの経験は、現在のビジネスモデルにも非常に影響しているという。

 その努力の甲斐あって、後にチーム責任者にまで昇格。アンダーセン時代の仲間を集め、新しいチームを結成した。同時に、ヘッドハンターから誘いの電話が頻繁にかかってくるようになる。ある人から「いまの会社を飛び出して、自分で会社を作ったら」と勧められたのは、そんな折だった。

 「それを聞いた1分後に、会社を辞めると決めていましたね」

 その2週間後には退職を決行。異例の決断力というほかない。

 「人間、体が勝手にガッと動いてしまう瞬間というのがある。そのタイミングが訪れたときにしっかりチャンスをつかむには、仕事で自分なりに達成感を得ていなければならない。重要なのは『目の前の仕事にいかに全力で取り組んできたか』ということなんです」

 こうして1997年、シンプレクス・リスクマネジメントを設立。3年後、シンプレクス・テクノロジーと社名を変更して代表取締役社長に就任した。起業後、会社は毎年30〜40%の勢いで急成長を続け、2005年には東証一部上場も果たした。金子氏の成功の秘訣はどこにあるのだろうか。

 「 仕事というのは、『これをやっても自分のキャリアのプラスにならないのではないか』と考え始めた途端、学べることがすべてストップしてしまう。

 これは本当にもったいないことです。目の前の仕事でベストを尽くし、実績を上げることが、ビジネスマンとしてのトラックレコードになり、その結果としてキャリアが形成される。若い人には、まずは目の前の仕事を楽しんで、と伝えたいですね 」
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2015年07月20日

ポジティブ思考へ! (14) 一瞬で自分を変える方法 

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 写真: カリフォルニア州 ロサンゼルス、サンタモニカビーチ

 ポジティブ思考に自分を切り替える上で大事なことは、「 いつでも自分の心が躍動感にあふれ、ヤル気と熱狂のさなかに置かれている」 状態を保つことです。

 そのために必要なことは、自分の考え方を ”常に前向き” に変えてしまうことです。あなたのモノの考え方を一から変えてしまう思考術をこの連載でお届けしています。

 今日は、僕が仕事をする上で心がけているポジティブ思考をお届けします。

 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 

  僕は今まで、さまざまな家庭を見てきました。

若い時に事故に遭い、頚椎損傷で車いす生活を20年以上も続けており、仕事にも就けず、6畳の部屋で過ごしている男性。

子供が小学生のときに離婚して、母親の手ひとつで子育てしているので生命保険に入る余裕も無いシングルマザー。本当は一番入らなくてはいけない人なのに。

お子さんが自閉症児で人知れない悩みを抱えながらも前向きに健気に生きていらっしゃるお母さん。

色々な人の背後には、人知れず苦難を背負った人生があるということに気付くと、自分がいかに恵まれた境遇に生きてきたかが分かります。

自分たちが当たり前だと思っていた幸せは、実は、かなり高い確率で、恵まれた人生、恵まれた家庭だったんだということに気付きます。

 そんなとき、自分は生かされてきた、恵まれた境遇に置かれてきた、という出発点を認識すると、次のテーマとして、 「自分の才能を使ってどうやって社会を富ませていくか? 社会に還元していくか。」 という考えが浮かびます。

 さまざまな境遇を追いながらも毎日毎日を必死で生きている人たちを支えているのは、この社会であり、私たちが払う税金であり、優しさや愛情の気持ちが他のひとたちを支えているわけですから。

 もちろん、あなた自身も自分の仕事をこなしたり、勉強のノルマや目標を達成するのに必死でしょう。

しかし、自分も含めて私たちは世間一般からすればかなり高い出発点から始まっているわけですから、他の人たちのためにも自分の才能を活かして、日本の社会に貢献すべきだと思うのです。

経済を拡大したり、新しい富を日本の国に創出したり、金融市場から日本にさらなるお金を稼いできたり、人のやらないゴミ拾いをしたりして、できる努力は全てすべきだと思うのです。

僕は一年365日、チョボラ (ちょっとしたボランティア) をしています。通勤の途中には、横浜市内のゴミを拾いながら、美しい、外国人観光客が好みそうな横浜をつくろうという野望を燃やしています。

もちろん、自分の手は汚れますが、見たことも無い誰か他の人のために、社会のために、自分の手を汚すのは、全然オッケーです。

 そうして他の人が誰もやらないような自分1人のプロジェクトを回していると、

 「自分は世界70億人の中でたった一人の貴重な人材だ。自分ほどクリエイティブな人間はいない。ひょっとしたらワシは天才じゃないか?」 と、あらぬ妄想がどんどん膨らんできて、毎日毎日が楽しくなるのです。

 そうすればしめたもの。たとえ仕事でヘマをしようが、上司に怒られようが、他人からの拒絶を何回も受けようが、自分自身に絶対の自信を持ち、自分は社会にとってかけがえのない個人なのだから、この程度で凹むことは無い。と、信じることができるのです。

 ちょっと独特の考え方かもしれませんが、僕はこうして親からもらった才能と、自身が磨いた努力の後天的な才能の2つを活かして、 「世界70億人の中のたった一人の才能」 を自負しています。

 こんな考え方や日々の働きかけができれば、あなたはどんな苦しい境遇に置かれたとしても、毎日毎日を、明るい笑顔で、他人に深い慈しみの愛情を注ぎながら、清々しい日々を過ごすことができるのではないでしょうか。

 【 ポジティブな人だけがうまくいく1:3の法則 − バーバラ・フレドリクソン著 】


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2015年07月18日

新潟のワイン・リゾート、 カーブ・ドッチ・ワイナリー

 イタリアでブドウ栽培、ワイン作りの修行を積んだオーナーが新潟市西蒲区で創業したワインリゾート。温泉からベーカリー、ワインバー、レストラン、宿泊施設まで整ったリゾートです。カリフォルニア州ナッパ・バレーのような雰囲気です。

 ワインの試飲も100円で出来るんです。中でもいちばん美味しかったのが、シャンパンのような切れ味さわやかな爽快感と、フルーティな味。グレープフルーツや南国の果実のような香りがするんです。 ”カーブドッチ ソーヴィニョン セミヨン 2014” (¥2,700) 自分用に買いました。




 本州にいるのに富良野に来たようなお得感が満載です(笑)! 新潟に来たら是非、この異国情緒あふれるリゾートに行ってみて下さい。地価が安いからできたリゾートですね。創業者の情熱に共感しました。

 弥彦山を見ながら温泉につかり、つかのまのひと時を過ごしました。東京から新幹線で2時間、高速道路で5時間です。

 http://www.docci.com/

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2015年07月11日

中国経済は大丈夫か? ギリシャよりはるかに影響大

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 先週まではギリシャの財政破たんで世界の為替市場、株式市場が乱高下していましたが、突然降ってわいたような中国の株式市場の暴落により、ますます金融市場は混乱を極め、ニューヨーク証券取引所までがシステムダウンで3時間の休業。

 しかも、システムを復旧できたにも拘わらず、世界の株式同時暴落を先延ばしするためにわざと復旧を遅らせたという、まるで中国政府がやりそうな官制相場を資本市場の胴元である米国がやったという驚きの一幕もありました。

 急激に円高が進み、一時121円をつけ、日経平均株価は週初の2日で千円以上下落しました。世界経済はどうなってしまうのでしょうか? そのカギは中国にあります。

 ギリシャは経済規模が神奈川県と同程度ですから、国家が破たんしたとしても国際金融に与える影響はさほどありません。しかしもっと恐れるべきは中国経済の信用収縮です。

 まず、次の数字を見て下さい。主要国の年間のGDP (Gross Domestic Products国内総生産)です。各国の経済規模を表しています。

1位 米国 約2,000兆円
2位 中国 約1,362兆円
3位 日本 約488兆円
ギリシャ  約25兆円 (神奈川県の経済が30兆円)

 これを見る限り、ギリシャが財政破たんしたとしようと、困るのはギリシャ国民くらいのもので、世界全体から見た影響は大したことありません。しかし中国経済の信用収縮(金融・不動産経済)や、それに続いて起こる実体経済(産業経済・消費経済)の減退のほうがはるかに深刻な影響をもたらします。

 昨年、中国のGDP伸び率が7.5%を割って7%に落ちるというニュースが金融市場で大きな波乱要因になりましたが、2015年のGDP伸び率は中国政府公称値で6.8%だそうです。

 この中国政府公称値というのがクセモノで、 「いったい中国政府の公表する数字をそのまま信じて良いのか」、というのは世界のエコノミストの共通認識なのですが、次の数字を見ると、中国の実体経済は予想よりもはるかに悪いのではないかというのが推測されます。

 実体経済を計る有効な指標である小売り売上高ですが、対前年比伸び率が2008年をピークにじりじり下がり、年を追うごとに悪化しています。

 リーマンショック前夜の2008年には伸び率23%だったのが、2010年には18%に、2013年には13%となり、2015年5月には10%と、中国の実体経済ののびしろはどんどん小さくなっているのです。

 中国政府は、必死に金融緩和を行い、金利を下げて実体経済に需要をつくろうとしていますが、需要が減退している中で金利を下げて、金融経済に仮需を作っても、そこは市場経済ですからいつか化けの皮は剥げてきます。

 日米政府の一致団結した官制相場 (QE2: Quantitative Easing 2, 量的金融緩和) がただでさえ、中央銀行の印刷した紙幣をばらまいて、まやかしの同時株高を演出しているのに、このうえ中国の信用収縮と実体経済の下落を伴ったら、与えるインパクト(金融市場の大暴落)はギリシャの財政破たんどころではないはずです。

 ひょっとしたら今がバブルのピークだったかも、と後になって振り返る日がくるかもしれません。中国の金融市場の波乱と信用収縮、そして中国の実体経済が受ける影響は今後目を離せないでしょう。

 【 DVD ウルフ・オブ・ウォールストリート】
 ウォール街の証券ブローカーの欲望と栄光を生の英語で勉強できる

 
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2015年07月08日

横浜 日吉・綱島 ラーメン店格付け (3)

綱哲.jpg

綱島駅前 綱哲
 つけめん 大盛 味卵付き

  鰹だしに浸かったタレに、温かくした麺をざるそばと同じように、ガッツリと豪快につけめんを付けて食べる。麺を食べ終わったら、鰹だしでスープを割る。スープがぬるいと感じたら、やき石を店員に頼んでスープを熱々にするという凝った演出が売り物である。

 独特の深いコクのあるスープに麺をぶちこみ、ガツガツ頂く。味卵が濃厚な甘さを放ち、なんとも言えないハーモニーに舌づつみを打つ。

 870円。
 格付け A

 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 

 ラーメン店 格付けの基準

AAA (超優良)−チャーシューが美味く、麺に腰があり、スープの味が病み付きになる。
        −ネギやニンニク、生姜等のトッピングが無料で出てくる。
        −替え玉が無料、ご飯が無料
        −お店に着いて7分以内に食べられる。
        −常連さんになってお店に通う。

AA  (優良) −チャーシューが美味く、麺に腰があり、スープの味もまずまず
         −ネギやニンニク、生姜等のトッピングが無料で出てくる。
         −替え玉かご飯のどちらかが無料
         −お店に着いて10分以内に食べられる。
         −絶対にまた来店することウケ合い。

A   (まずまず優良) −チャーシューの味はまずまず、麺に腰があり、スープの味もそこそこ美味しい
         −ネギやニンニク、生姜等のトッピングが無料で出てくる。
         −替え玉やご飯は有料
         −お店に着いて15分は待たされる
         −機会があればまた来店するだろう。

BBB (普通) −チャーシューの味は普通、麺に腰があり、スープの味も期待を裏切らない。味に独特の工夫         や努力の跡が見られない。
         −ネギやニンニク、生姜等のトッピングが無料で出てくる。
         −替え玉やご飯は有料
         −お店に着いて20分は待たされる
         −近くに良い店が無ければまた来店するだろう。

BB (投機的格付け)−チャーシューの味は普通、麺も並みの美味さ、スープの味も普通。
           どこが美味しいのか分からない。
         −ネギやニンニク、生姜等のトッピングがサービスされない。
         −替え玉やご飯は有料
         −お店に着いて30分は待たされる
         −もう絶対に来ない。

B  (信用不安あり)−チャーシューの味は普通以下、麺も普通以下、スープの味も普通以下。ラーメン店を          やる価値が分からない。
         −ネギやニンニク、生姜等のトッピングがサービスされない。
         −替え玉やご飯は有料
         −お店に着いて40分は待たされる

 【 ラーメンウォーカー神奈川 2015 】


【 ラーメンウォーカー東京 2015 】



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2015年07月05日

6ヶ月先の日本経済について (4)

 【 アベノミクスが進めるインフレ経済で私たちの生活はどう変わる? 】

 本日夜、ギリシャの国民投票が行われ、財政緊縮に賛成か反対か、つまりギリシャが財政破たんしてEU(欧州連合)から脱退となるかどうかが決まります。

 ギリシャの財政赤字がGDP(国内総生産)と比較した割合は170%。恐ろしい借金大国です。
ところが、もっと恐ろしい国があるということをご存知でしたか? それは日本です。日本は財政赤字をGDPと比較した割合が250%と、もはや修復不能な段階に達しているのです。

 そんな現状から、6ヶ月先の日本経済を見通し、どうやって生活防衛をするかというお話をします。

 アベノミクスと言われて、株価と土地の値段が上がりました。また、消費者物価指数も3年前と比べると4ポイント上がりました。政権が自民党政権になってから、経済政策の基本が大きく変わりました。

 民主党政権 − 生活者主権、子育て補助金、経済的弱者を救う
         デフレ経済、生活費を安く、円高容認

 自民党政権 − 企業に優しい。法人減税、インフレ経済、円安政策

 と、経済政策が180度変わりました。具体的に何が一番変わったかと言うと、デフレからインフレへと舵を切り替えたところにあります。デフレ経済は物価安です。インフレ経済は物価高です。

 これを最も具体的に推し進めた政策がマネタイゼーション、つまり財政ファイナンスです。日銀の造幣局にある輪転機をぐるぐる回して紙幣を大量に印刷して、株式市場や不動産市場にばらまいています。

 そして日本国債を市中から買い入れて、日本の赤字を日本銀行の金庫にしまうことで、日本の財政赤字をなかったことにしているのです。

 これは分かり易く説明すると、日本国内に仮に100万円のお金で経済がまわっていたところに、急に紙幣の量を増やして120万円のお金で経済を回しているようなものです。

 つまり、同じものを買うのに以前よりも多くの紙幣が要ることになり、円の価値が減ってしまったということです。民主党政権下で80円だった為替レートが120円台になったことを見れば分かると思います。5割の円安になったのです。

 この先、さらに金融緩和を進めて、株式市場や不動産市場をお金でじゃぶじゃぶにするとどうなるでしょうか?

 @  資産を持てる層と持てない層の二極化が進む。
 A  市場の暴落の可能性が出てくる。
 B  ハイパーインフレの可能性が出てくる。

 普通では考えられないことをやって日本の財政赤字をなんとなく生き延びさせている。それが異次元の量的緩和で日銀はマネタイゼーション、つまり財政ファイナンスではないと言っているが、実質的には中央銀行が国の赤字を買い取り、無かったことにする財政ファイナンスです。

 国の借金、国債や借入金の合計額が1053兆円。一般会計歳出が96兆円だが歳入が55兆円しかなく、残り42兆円は借金。

 80年代には200兆円だった国の借金は1000兆円を越えました。当時の公共事業に代わり、今の借金は年金や医療費など社会保障費の増大が原因です。

 歳出を削って年間10兆円ずつ返済しても100年かかる赤字です。平成27年度の新発行と借換債を合わせた国債発行額の153兆円のうちの110兆円、つまり国債の約7割を日銀が買い取っているわけです。

 日本の巨額の財政赤字を分かり易く説明すると、月収20万円しかないOLが、毎月40万円を歌舞伎町のホストクラブで散在し、消費者金融からの借金が日増しに増えていくような状況です。

 この先に待っているものは何でしょうか? 歴史に先例があります。

 (つづく)


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2015年07月01日

お尋ね

 ヨーロッパの資産運用会社の東京支店が、30代後半から40代前半のオフィス・マネージャー、総務・アドミニストレーション経験者を探しておりますが、適任者がおりません。

 英語力上級、気働きができて、雑務も嫌々感なく積極的に引き受ける心の美しい人間を探しているそうです。かといって、上昇志向の過度に強いひともごめんだそうです。【すぐに転職する。】 

 そんな人をご存知でしたら、是非、ブログ著者までご紹介下さい。そこの貴方! 貴女でも良いです!
コメント欄にハンドルネームと、連絡先Eメールアドレスをご記入下さい。Eメールアドレスはブログ管理人しか見られないため、個人情報の機密は守られます。

 【 外資系キャリアの転職術 − 採用担当者があなたに教えない44の秘密 】


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